柏レイソルが市川FCを退け、3年連続の全国切符/JFA第43回全日本U-12サッカー選手権大会 千葉県大会
2019年11月26日
JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会■目次
1. 決勝レポート
2. フォトギャラリー1 準決勝 船橋FC-柏レイソル
3. フォトギャラリー2 準決勝 市川FC-レイソル長生
4. フォトギャラリー3 決勝 柏レイソル-市川FC①
5. フォトギャラリー4 決勝 柏レイソル-市川FC②
6. 表彰式
7. 集合写真
8. 大会結果
取材・文・写真●高橋大地
若き“太陽王”が躍動!!
11月24日(日)、白井市運動公園陸上競技場にて「第43回全日本少年サッカー大会 千葉県大会」の決勝が行われ、柏レイソルU-12(以下、レイソル)が3-0で市川FCレーベ(市川FC)を下し、3年連続となる全国大会への切符を手にした。
2日間降り注いだ雨も準決勝開始時刻までには止み、多少スリッピーなピッチ状況ではあったものの、大きなぬかるみもない状態で千葉県代表を決する戦いは行われた。
決勝戦は開始からレイソルペースで進む。幅と深さをうまく使いながら、ボールを支配し、市川FCゴールに迫った。主導権を握るレイソルが先制点を奪うまで、そう時間はかからなかった。9分、CKのこぼれ球をCBの丸山寿貴斗くんが押し込みゴールネットを揺らすことに成功する。
さらにレイソルの攻勢は続く。16分、CKから蹴られたボールが逆サイドの11番・沼端隼人くんに渡る。レイソルのスタイルを考えると、一度ボールを下げて攻撃をやり直すかと思われたが、沼端くんはセンタリングを選択。意表を突いたクロスボールに唯一反応したのは、10番・廣岡瑛太くんだった。「中に誰かいると信じていた(沼端くん)」「ボールが来ると信じて待っていた(廣岡くん)」と、語るように”阿吽のプレー”でレイソルが2-0と突き放し、試合を折り返した。
前半は「体で1対1に勝つ」プレーが持ち味のレイソルCB丸山くんを中心としたDF陣を前にボールが収まらず圧倒された市川FCであったが、後半反撃にでる。24番・鬼頭航大くんを中心にサイドから積極的に仕掛け、再三チャンスを作るが、レイソルはしっかりと中央で対応し、決定機はつくらせなかった。攻めあぐねる市川FC、ゴールネットを揺らすことができないまま刻々と時間は進み、前がかりになったところをレイソルに突かれ3失点目を喫してしまった。
レイソルは後半かなり押し込まれたものの、無失点のまま試合終了のホイッスルを迎え、3年連続となる鹿児島行きのチケットを獲得した。
「自分たちがやりたいサッカーというよりも、状況にあわせて相手が嫌がるプレーを選択できるようになることを目指している」と語るのはレイソル・御牧考介監督。Jリーグのアカデミーの中でも、育成年代の大会で素晴らしい結果を残してきたレイソルだが、同大会では中村駿太選手(現ザスパクサツ群馬)がセンセーショナルな活躍を見せた2011年大会の優勝が最後となっている。
今季J2リーグを圧倒的な強さで優勝し、見事1年でJ1に返り咲いたトップチームのように、U-12も飛躍することができるだろうか。若き“太陽王”の躍動を鹿児島の地でも見られることを期待したい。
<ジュニサカMOM>
柏レイソルU-12 8番 内田隼翔くん
ときには大外に開き味方にスペースを与え、ときには中央で受けてボールを捌きながらチャンスメイクする。ボールの有無に関わらず、プレーの選択が非常に的確でスピーディ。レイソルが志向する「相手が嫌がるプレー」を最も体現していた選手でした。決勝戦でも、得意だと語る「左サイドからのカットイン」で決定機を創出。先制点につながったCKを獲得するプレーも彼のスルーパスから生まれました。守備面での貢献度も非常に高く、危険な場面でのプレスバックも光りました。
■全国大会への意気込み
得意なプレーはドリブルからのカットイン。決勝戦では点をとれなかったけど(全国大会では)自分がカットインからの神コースにシュートを決めて絶対優勝します!
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