マルバが求めるピッチでの「感覚」とは? サッカースクールが11人制で全国優勝できた理由

2022年11月30日

育成/環境

 8月に行われたU-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2022には、FCバルセロナやユベントスといった欧州の強豪クラブが招待された。国内の強豪クラブも参加したこの11人制サッカーの大会で優勝したのは、スクールから選抜されたmalva future select(以下、マルバ)。普段はフットサルコートで練習し、11人制はおろか8人制の練習もほとんどしていないチームが、強豪クラブを次々と倒してトロフィーを掲げた。

 マルバの選手たちの積極果敢な仕掛けだけでなく、受け手も含めた周囲の動き出しが洗練されていることに強い印象を受けた。個の育成に主眼を置くマルバが、なぜ同大会を勝ち抜くことができたのか。同大会で監督を務めた浅野智久代表へインタビューを敢行した。

インタビュー・文・写真:加藤健一(ジュニサカ編集部)


戦術は仕込まなかった

――ワールドサッカーチャレンジ(ワーチャレ)から2か月が経ちましたが、スクール内の反応や影響などは感じますか?

「今までもフットサルの全国大会で優勝したり、バーモント(全日本U-12フットサル選手権大会)で優勝したりしたこともありました。(卒業生の)大津祐樹が北京オリンピックで活躍したり、古賀太陽が日本代表に選ばれたり、去年は上田綺世が東京オリンピックに出たりもしました」

「これまでもそういった特別なことはあって、子どもたちも強化クラスに選ばれたいという気持ちはずっと強くあったと思うんです。ただ、今までのフットサルとか8人制ではなく、今回は(11人制の)サッカーでもマルバが一番強いんだということで、さらに盛り上がったと感じますね」

――大会に臨むうえで、手応えのようなものはあったんですか?

「2000年に立ち上げて、22年の積み上げの成果みたいなものはあります。ワーチャレに参加するのは2回目なんですけど、去年もまあまあ良かったんですよ。だから今年も行けそうだなというのはありました」

「以前はバーモントの2か月前からフットサルの戦術を仕込んだりしたこともあったんですけど、今回はあまりやりませんでした。昔、中島翔哉がいた東京ヴェルディにバーモントの決勝で勝って優勝した年は結構やっていたんですけど、優勝してからは目標を別のところに置いています」

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