【埼玉国際ジュニアサッカー大会2013】決勝レポート

2013年07月29日

埼玉国際ジュニアサッカー大会2013

タイ王国選抜が接戦を制して優勝の栄冠に輝く

7月28日(日)、埼玉国際ジュニアサッカー大会2013の決勝戦が、埼玉スタジアムで行われた。決勝戦は、東京都選抜とタイ王国選抜の対戦となり、PK戦の末、タイ王国選抜が優勝の栄冠に輝いた。

同大会には、海外から9チーム、埼玉県外から9チーム、県内から6チームの計24チームが参加。26日(金)と27日(土)に予選リーグと順位決定トーナメントの準決勝までが行われ、28日(日)に注目の決勝戦が埼玉スタジアムのメインピッチで13:30にキックオフされた。

この日は晴天に恵まれたが、強い太陽の日差しが照りつける厳しい暑さとなった。決勝戦の舞台に勝ち上がったのは、東京都選抜とタイ王国選抜の2チーム。両者ともそんな暑さをものともせず、前半からピッチを縦横無尽に走り回った。

前半は、闘志を前面に出しながら、ボールを動かして自分たちのリズムで試合を運ぼうとする東京都選抜に対して、タイ王国選抜は、高い位置からプレッシャーを掛けて、東京都選抜に自由なボール回しをさせまいとする展開となった。お互いにチャンスを決めることができずに一進一退の攻防となった前半戦は、両者とも拮抗した状況を打開できずにスコアレスドローのまま終えることとなった。

後半戦が始まると、会場のスタンドからは東京都選抜の応援をする大きな声が聞こえてきた。そんな会場のボルテージが高まった26分、東京都選抜の8番・松橋優安くんが、積極的な攻め上がりから落ち着いてボールをグラウンダーで流し込み待望の先制点を奪うことに成功する。見事に観客の声援に先制点という形で応えてみせた。

1点をリードして試合を優位に進めようとする東京都選抜に対して、縦へのロングボールと裏のスペースへの飛び出しでさらに攻勢を強めるタイ王国選抜。まずは同点に追いつこうと少し遠目からでも積極的にシュートを放つ場面が目立った。その結果、次第に最終ラインが下がり始めた東京都選抜は、試合終了間際のアディショナルタイムに痛恨の同点弾を許してしまう。

試合は振り出しに戻され、そのまま延長戦へともつれ込んだが、それでも決着はつかず、勝敗の行方はPK戦へと持ち込まれた。勢いという点では、試合終盤に追いついたタイ王国選抜の方に分があったのか、PK戦は2-4でタイ王国選抜に軍配が上がり、白熱した決勝戦を制して見事に優勝の栄冠に輝いた。

■東京都選抜 藤原和彦監督
戦う気持ちはしっかり出ていたので、そういうところでしっかり自信を持ってやろうということと、相手のディフェンスの背後にボールを出して、そこからみんなが関わって崩していこうということをハーフタイムで伝えました。
選抜チームということでなかなか一緒に練習する機会も少なかったですが、今回のチームは、今までの選抜チームよりも自分たちで局面を打開しようといった話し合いはできていたと思いますので、その辺のコミュニケーションはよかったと思います。
今大会のように、お互いがハイプレッシャーで仕掛けていくようシビアな大会は少ないので、その中でどうやって点をとるのか、 自分の持っている武器をどうやって発揮していくのか、 それらを普段のトレーニングから厳しい状況の中でやるようにしていかなきゃいけないと思います。

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