学校では教えてくれないサッカー栄養学 世界で闘うための選手の食事【後編】
2014年01月12日
コラムたくましい選手を育てるには、やはり普段の食事からしっかりと栄養をとることが必要です。前編に続き、日韓ワールドカップのトルシエジャパンで日本代表チームに栄養指導し、スポーツ栄養学の第一人者である杉浦克己先生に、サッカー栄養学についてお話を聞いています。
文●戸塚美奈 写真●編集部
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.27冬号』P116-121より転載
ジュニアユース世代にドリルを使っての栄養講習
――杉浦先生はJリーグの育成年代の栄養指導もされていると伺いました。
2006年からの3年間、JFAの育成プロジェクトで、柏レイソルのジュニアユースの選手たちに栄養指導をしたんです。これはとても有意義な試みでした。当時、練習を終えた選手たちに食事を取らせてから帰すという取り組みが始まっていたので、その意義を理解してもらうためにセミナーをやったり、栄養問題のドリルをやってもらったりしました。
――どんな問題を出していたんですか?
例えば「栄養フルコース型にするには次の食品のどれを選べばいいですか?」というような問題です。月2回実施し、中間と期末試験もやって、選手たちに知識が定着しているかもチェックしました。
これを1年以上続けていったところ、彼らの栄養の知識が、サッカー協会の指導者レベルと同じくらいになりました。知識が定着していくうちに、自然と行動も変わっていきました。
その後、高校でクラブを離れてサッカーを続けている選手の様子を調べると、中学3年の1年間、栄養指導を受けただけでも、その後10ヵ月たっても高いレベルで栄養について意識を保ち、行動し続けているのがわかりました。
――それは素晴らしいですね。
ただ、自分だけで食事のことをきちんとやっていくのはやはり困難です。栄養のことはチームでちゃんと取り組んで講習会を開くとか、できれば栄養士をおいたほうがいい。栄養士のいるチームはJリーグでも上位に来るし、体がきちんとできています。
レイソルでは一緒に練習がある日は、ユースの選手も「ドリルをやりたい!」とやって来ていました。その中には、今代表にいる酒井宏樹選手がいましたよ。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【FIFA U-17ワールドカップ カタール2025】U-17日本代表メンバー発表!2025.10.18
-
U-19日本女子代表候補 、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2025.10.17
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、欧州での国際親善試合に臨むメンバー発表!2025.10.16
-
フットサル日本代表、国際親善試合(vsフットサルブラジル代表)に臨むメンバー発表!2025.10.08
フットボール最新ニュース
-
日本人選手所属ザルツブルクは後半AT弾で敗戦【25日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
ベティス、マンUから完全移籍の7番が劇的同点弾【24日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、マンUから加入FWの活躍で強豪撃破【18日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
昨季王者PSGが4発快勝。白星スタート【17日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
アーセナルは交代策的中で白星【16日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東トレセン女子U-15(前期) が開催!
- ポゼッションが目的ではない。バルサメソッドの創始者が語る「ロンド(鳥かご)」の本質
- 出場機会をどう生み出すか。「3ピリオド制」のメリットとデメリット【5月特集】
- ゴールを決めるためにはコースが大事!! 正確なシュートを打つために参考にしたい練習動画
- 試合前には糖質中心の『単品料理』がオススメ。知っておきたい試合前の食事のとり方
- 練習中にふざける高学年
- 清武弘嗣選手が経験した苦い全少での思い出と父の熱き教え【前編】
- 【第37回東京都6年生サッカー大会 中央大会】決勝レポート
- バディーSCが大宮アルディージャジュニアを下し、関東少年サッカー大会を初制覇!/決勝レポート