ジュニア年代ドリブル指導論(JSC CHIBA編)―ドリブラー育成のために、ドリブルを教えているわけではない―【後編】

2014年02月20日

コラム

ドリブルの指導に情熱を注ぐJSC CHIBAの川島監督。後編でもドリブル主軸の指導で重要なポイントや、指導者としての思い、またトレーニング法についてもお聞きしている。

文●江藤高志 写真●編集部

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.23秋号』P048-052より転載

(前編はこちらから)


自発的に出た感覚を頼りにする

――ドリブルの緩急についてはどうですか?

 緩急をつけたドリブルの中での駆け引きについては、ボールを自由自在に扱えるまでは要求しません。サッカーは駆け引きだけでもできてしまいます。そこを先に教えてしまうと、賢い子は「ああ、そうなのか」と駆け引きだけで抜けると思って、ボールスキルの練習に力を入れなくなる危険性がある。そうすると最後の狭い所で抜けない選手になってしまいますから。

――練習中に『頭を使うな』という指示も出されていました。その真意は?

 上達すると選択肢も増えてきます。しかし、サッカーのプレー中に選択の時間はありません。だから、そのときになったら思考のスイッチを一度切って、自分が気になる方にポンと出すような感覚が必要なんじゃないかと。それを繰り返すことで自分の感覚に自信を持って頼れるようになる。

 大きな大会の試合中でも「何となくうまくいきそうなものを選べ」と指示を出すこともあります。周りには笑われますけどね(笑)。とはいえ、実はものすごく頭を使わせている。サッカーは頭を使わないといけませんから。頭を使って、頭に頼りはじめた時に考えるなと言っているのです。

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