12歳まではGKに特化させるべきではない。”バルサメソッド”に学ぶ育成年代で大切なこと

2018年06月07日

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「12歳まではゴールキーパーに特化すべきではない。全てのポジション経験するべきです」と”バルサメソッド創始者”ラウレアーノ・ルイス氏は話します。ジュニア年代の子どもたちにサッカーを指導していく上で何が大切になるのか。元FCバルセロナ育成統括コーディネーターの言葉の真意とは。

著●ラウレアーノ・ルイス 訳●高司裕也 写真●佐藤博之

『世界最高のサッカー指導書 バルセロナトレーニングメソッド』より一部転載


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12歳まではGKを特化させるべきではない

 ゴールキーパーには、特別なトレーニングが必要です。なぜならゴールキーパーには特別な資質が要求されるからです。しかし、ゴールキーパーを務めるためのトレーニングは、ある年代に到達してから開始しても遅くないでしょう。

 12歳までは、全てのポジション、ゴールキーパー、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードを経験するべきです。どこか1つのポジションに特化する必要はありません。

 たくさんのポジションを経験することで、プレーの理解を深めることができますし、より完璧にサッカーを学ぶことができるでしょう。また、指導者たちがポジションの適正を見極めやすくなるでしょう。  

 様々なポジションを経験することで、ゴールキーパーの基本を身につけることができるでしょう。フォワードを経験することで、フォワードがシュートを打つ際の心理を理解することができます。また、今日では、ペナルティーエリア外でプレーできないゴールキーパーは、 必要とされなくなってきています。ペナルティーエリアの外では、手を使うことができないので、フィールドの選手同様の技術を習得する必要があります。  

 小さな年代の子どもをゴールキーパーに特化してプレーさせたくないもう1つの理由は、心理的なものです。ゴールキーパーは、常に心理的なバランスが保たなければなりません。セービングができればヒーローになれますが、失点してしまえば失敗者とみなされてしまうのですから。  

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