「好きなことに挑戦をつづける」異色のアスリート。子どもたちに語った“ユメの軌跡”
2018年06月06日
コラムサッカー選手や、そのOB・OG、あるいは他競技の選手などが“夢先生”となって教壇に立ち、「子どもたちの心身の健全な成長に寄与する」ことを目的とした『JFAこころのプロジェクト』。今回は、車いすバスケットボールのトッププレーヤーであり、その後、車いすフェンシングへと転向した安直樹(やす・なおき)選手が、夢先生を務めました。
取材・文●三谷悠 写真●ジュニサカ編集部 協力●東京地下鉄株式会社

“優しさと一体感”に包まれたゲームの時間
今回、夢の教室の舞台となったのは、市川市立信篤小学校。その5年生の子どもたちを相手に、車いすバスケットボールの元日本代表であり、現在は車いすフェンシング選手として活動する安直樹選手(40歳)が、教壇に立ちました。
現在、安選手は東京地下鉄株式会社に所属しながら、2020年の大会出場を目指しています。初めて夢先生を務めたという安選手は、「緊張でいっぱいでしたが、子どもたちが元気いっぱいで、逆に僕が引っ張られました」と、子どもたちと一体となって授業を進めました。
まず、行われたのは体育館でのゲーム。今回の夢先生である安先生も含めて、クラスが一致団結しないとクリアできないゲームに挑みます。特に難しかったのが「だるまさんが転んだ」。全員が手をつないで一列に並び、鬼役のアシスタントがボールを手放しているときだけ前に進めるというもの。30メートルほど先に設定されたゴールを目指しますが、手が離れたり、鬼がボールを持っているときに動けばスタートラインからやり直しなど細かいルールが設けられ、子どもたちは四苦八苦。そして、2回連続の失敗のあと、作戦タイムが行われました。
何とかクリアしたい子どもたちからは、「ボールが浮いた瞬間に前に進もう」「みんなで声を掛け合うのがいいと思う」といった意見が次々に飛び出し、それを安先生がまとめていきます。そして最終的には、「ボールが高く上がったら3歩進んで、低いと1歩進む。ボールの高さをよく見て、みんなで『3!』『1!』と掛け声を出す」という作戦に決まりました。
再開後は徐々に列が揃い始め、6回目の挑戦でついにクリア! 全員で力を合わせての目標達成とあって、歓喜の輪ができました。安先生も、「(作戦タイムの)時間がオーバーするくらいたくさんの意見が出て、子どもたちに本当に助けられました」と喜びもひとしお。また、車いすの安先生に配慮して、「安先生に合わせる」という案も出るなど、優しさと一体感に包まれて、ゲームの時間は幕を閉じました。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-16日本代表、エジプト遠征参加メンバー発表!2025.12.06
-
なでしこジャパン(日本女子代表)メンバー発表!【MS&ADカップ2025】2025.11.19
-
【エリートプログラム女子U-13日韓交流】参加メンバー発表!2025.11.19
-
【2025ナショナルトレセンU-14後期】参加メンバー発表!2025.11.18
フットボール最新ニュース
-
アーセナルが直接対決を制しCL首位浮上【26日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
バルセロナがチェルシーに完敗【25日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
上田綺世が先制ゴールもチームは敗戦【27日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
-
バルセロナ、終始リードを許す展開で辛くもドロー【5日結果まとめ/欧州CL】2024.05.21
-
サッカー日本代表初招集MFが先発で勝利に貢献【6日結果まとめ/欧州EL】2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- U-16日本代表、エジプト遠征参加メンバー発表!
- 「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」2018年度の参加メンバー768名を発表!
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- アグレッシブな守備を見せた しおやFCヴィガスが優勝を飾る!/バーモントカップ 第27回全日本少年フットサル大会
- “早熟タイプ”か“晩熟タイプ”か。成長のピークはいつ訪れる? 子どものタイプを知ろう!!
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- 日本代表・柏木陽介選手に聞く『サッカー進路』。より良い環境へと導いてくれた信頼できる大人の存在
- 【JFAエリートプログラムU-13日韓交流戦】参加メンバー発表!
- サッカー進路はどう決める? ジュニアユースチームの選び方
- 日本代表・吉田麻也選手が過ごした少年時代 フォワードからディフェンスへの転身














