熱中症だけじゃない! 注意したい「夏の気象災害」。豪雨の予測や雷への対処法は?

2018年08月07日

コラム
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連日のように続く今夏の猛暑。また、夏は天気が変わりやすい季節でもあるため、練習や試合のスケジュール、準備に四苦八苦している指導者や保護者のみなさんも多いはず。そこで、気象庁の気象研究所に所属し、日夜、雲の研究を行っている荒木健太郎さんに、“夏の天気の変化と予測”という観点からお話をうかがいました。

取材・文●三谷悠 写真●ジュニサカ編集部、Getty Images


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年々、気温は上昇している

 気象庁が発表している『異常気象レポート2014』によると、1930年からのおよそ80年間で猛暑日(最高気温35℃以上)や真夏日(最高気温30℃以上)、熱帯夜(最低気温25℃以上)の日数は右肩上がりで増えており、年々、気温が上昇していることは間違いありません。その理由として地球温暖化はもちろん、地域によって差はありますが都市化もその要因のひとつと言われています。

 都市化による影響とは、ビルからの排熱や道路の照り返しなどを受けて、ある一定の場所だけ局地的に気温が上昇することを言います。気象庁で観測している気温は、天気予報で発表するために空間代表性のある値をとっています。そのため、芝生の上のような場所で計測をしており、これは都内でも同じ条件で測っています。つまり、道路上などでは発表されている気温よりも暑くなることがあるので注意が必要です。逆に言えば、緑が多かったり、水田などによって地面の熱容量が大きい場所では、同時に気温が低くなることもあるのです。

 熱中症の危険度は、気温だけでなく湿度や日射量も大きく関係しています。気象庁の発表する『高温注意情報』に加えて、環境省が発表している『暑さ指数』にそって管理者や指導者が開催の可否を判断していただきたいと思います。

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