コラム

子どもの声出しは工夫次第! 誰でも大きな声で話せるようになる!

2013年09月11日

声を出すことは大事となんとなくわかっていても、子どもたちの個性に任せていることがありませんか? しかし、声を出すことにはとても大きな意味があるのです。筑波大学附属小学校で教鞭をとりながら、コミュニケーション、言葉と声について研究を続けている青木伸生先生に、声を出すことについてのお話をうかがいました。家庭で、チームで、積極的に声を出すトレーニングをしてみませんか?

文●戸塚美奈 写真●編集部

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.23冬号』P124-127より転載

 


声を出すことには大きなメリットがある
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 声を出すことの大きな意味のひとつに、「自分の気持ちを高めること」があります。

 今年、学校の運動会で、5、6年生の騎馬戦に向けて先生たちが「今年は、子どもたちが絶対に負けない最強の作戦を考えた」と、とても面白い話をしていました。その作戦とは、「よーいドン!」の太鼓と同時に、「オーッ!」という鬨の声を上げ、正面から突っ込んでいくというものなのです。

 今までは、相手の出方を見ながら少しずつ回り込もうとか、どういう陣形を組むかといった戦略が主だったのですが、今年はどう攻めるかではなく、とにかく声を出すことにした。これがかなり効果があったということです。

 うちの小学校は、校舎に囲まれたグラウンドなので、応援席の声も含め、敵味方双方の声が反響しますから、周りの声、自分の声が耳に入ってきて、ますます士気が高まるんですね。

 そもそも、「オー!」という鬨の声というものは、大昔からあるものです。戦国時代は侍たちが「かかれー!」「オー!」と声を出して敵陣に突っ込んでいたわけですよね。いざというときに、お腹から大きな声を出すことで士気を高め、自分に喝を入れる。声を出すことは昔から大事にされていて、その効果について人は昔から経験的に知っている。そして、もちろん今の世の中にも通じることなんです。

声を出すことで芯のしっかりした体を作る

 声を出すことの、もうひとつの大きな意味は、声を出すことで体が作れること。

 声はお腹から出しますから、体の芯がしっかりしていないと声が出せません。つまり、声をしっかりお腹から出すということは、体幹をしっかり鍛えていくことにつながります。声を出すことで体を作る。体ができている子は声が出る。声と体の相関関係は確実にあるのです。

 体のしっかりしてる子や、50メートル走など、かけっこでぶれない走り方をする子は、やはり体から声を出せます。声を出していくことは、成長期の体作りにも重要なことだと思います。

 スポーツの試合中など、声を出すことで元気が出る、とはよく言われますが、科学的根拠があるのかどうかについてはちょっと疑問です。ただ、そう言われることについて思い当たることはあります。

 山登りなどに行くと、子どもはすぐ疲れますが、少し休むとすぐ回復するんですね。大人の場合は、一度疲れるとなかなかリカバリーできません。けれど、子どもは、少しの休憩とアメ玉で、たちまちうるさいぐらいに元気になってしまいます。

 そうした子どもの体力を考えると、ちょっと休ませ、給水し、そこから再び声を出させていくことは、スタミナ面でも大きな意味があるのかもしれませんね。

VOL44

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