元日本代表・小島伸幸氏が解説! ゴールキーパーはブレ球にどのように対処すべきか

2014年07月09日

コラム

キャッチングしようとしたときに、直前で急激に変化をする「ブレ球」。2010年の南アフリカワールドカップで、急速に普及しはじめGK泣かせのひとつとして知られています。対応が難しいシュートであり、有名なところではポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手(レアル・マドリード)が得意とし、日本代表の本田圭佑選手(ACミラン)もブレ球の使い手です。そこで今回は元日本代表の小島伸幸氏から学ぶブレ球の防ぎ方、対処法について紹介します。

文●小島伸幸 写真●Getty Images

『GK(ゴールキーパー)の優劣は、ボールに触れない『89分間』で決まる』より転載


最後までボールを見て両手で弾き返すのが鉄則

 ゴールキーパーがキャッチングしようとした直前に急激にコースが変化するボール ――「ブレ球」への対応は、ゴールキーパーのキャッチング技術の見せどころだ。

 現代のサッカーはボールの進化とともにゴールキーパー泣かせの時代になっている。

 昔は「両手で届く範囲のボールはすべてつかめ」と指導されてきた。実際、昔のボールならばキャッチングで悩まされることもなかったが、今のボールは事情が異なる。

 少し前に指導者S級ライセンスを受講したとき、ブレ球が生じやすいジャブラニというボールを使用したのだが、お腹でキャッチングするとき、最後に微妙に変化するボールの扱いに四苦八苦した。

 これまでの通常のボールであれば、キッカーがボールをヒットすれば間髪なくゴールキーパーに向かってきたものだが、最新の進化したボールの場合、ボールにヒットした瞬間に足との接地時間が零コンマ何秒だけ長くなる。

 ゴールキーパーからすれば、その零コンマ何秒分だけタイミングがズレるわけだ。

 ゴールキーパーはブレ球にもしっかり対応しなければいけない。

 大切なのは、最後までしっかりボールを見ることだ。そして、キャッチできそうなボールはキャッチする。

 ボールを弾く場合は、必ず両手で弾きにいく。片手で弾きにいくと、パンチングする面積が小さいために、ボールの微妙な変化についていけず空振りする可能性があるからだ。

 最後までしっかりボールを見て、両手で力強く弾き返すことが鉄則だ。だがときには、ドジョウすくいのような弾き方も必要になるだろう。

Netherlands v Costa Rica: Quarter Final - 2014 FIFA World Cup Brazil

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