コラム

就任から1年――。JFA田嶋幸三会長が語るジュニア育成の“これまで”と“これから”。「多くの選手たちのレベルを上げていくためには…」

2017年04月19日

第14代会長就任から1年あまり。日本サッカー協会のトップとしてさまざまな現場へ足を運んだ結果として何を見て、何を感じたのでしょうか。ジュニア世代(4種)へのサッカーの普及と育成にテーマを絞り、田嶋幸三会長(59)のビジョンをうかがいました。

第1回目となる今回は、昨年末に鹿児島県で行われた『全日本少年サッカー大会』の話をもとに、移行から6年目を迎えた8人制サッカーによる子どもたちの変化や成果、それらと同時に表面化しつつある“弊害”ついて語ってもらいました。

取材・文●藤江直人 写真●佐藤博之


必然だった少人数制サッカーへの移行

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――まずは8人制サッカーのお話からうかがいます。全日本少年サッカー大会(以下・全少)を2011年度から8人制に変更されましたが、変化や成果が出ていると感じられていますでしょうか。

「一昨年も昨年も全少は決勝戦だけでなく、1次ラウンドや地方予選も含めて見ましたが、1対1の状況になる回数、ペナルティーエリアの中に入る回数、そして一人当たりのボールを触る回数やシュートするチャンスは間違いなく増えています。これはすでにデータにも出ていたことですが、こうした変化は子どもたちの技術を上げることにつながります。判断するチャンスが明らかに増えたという点でも、子どもたちの発育・発達やサッカーにおける成長に間違いなく貢献できていると思っています。

 Jリーグが産声をあげた1993年くらいから、僕は8人制の大推進者でした。全国の4種の指導者の方々から猛反対を受けながら『世界的に見れば8対8や7対7、オランダならば4対4といったサッカーが子どもたちの主流なんです』と説いて回りました。ただ、どうしても『11人制こそがサッカーである』という指導者が大勢いらっしゃった。サッカーを愛し、サッカーの指導に情熱を抱いているからこそ、信念をしっかりと表に出してくださった。そうした思いをしっかりと受け止めた上で、育成年代の環境を世界基準に変えていくべきだという僕たちの考え方を丁寧に伝えながら、何度も何度も話し合いを重ねました。

 流れが決定的になってきたのは、何年前だったかはちょっと忘れましたが、FIFAクラブワールドカップの前座試合として、 ハーフコートで小学生の11対11のサッカーを行っていた時ですね。FIFAから『この子どもたちは何歳なんだ』と聞かれたので『10歳から12歳までです』と答えたんです。そうしたら『すぐにやめさせてくれ』と。

 理由を聞くと『FIFAが主催する公式戦の場で、この年代の子どもたちによる11対11はまかりならない』とはっきり言われたんですね。僕たちが唱えてきたものを裏付ける追い風になりましたが、何よりも重視したのはプレイヤーズファースト。子どもたちにとって何が一番いいのか、ということを考えて改革したつもりです」

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