サッカーで「声を出す」意味って? 理解しておきたい声出しの“必要感”と実践法
2018年01月22日
メンタル/教育3年生以上は声出しの“必要感”を持たせること
うちの小学校では、声を出すことの重要性を意識しているので、1年生から声を出させるトレーニングをしています。
方法はまずリズムよく読めるやさしい詩を選んで、先生と子どもたち一緒になって声を出す。子どもはみんながやればやりたくなるものなので、いきなり自分一人では声を出すことに抵抗がある子もいるのです。
そこで、みんなで詩を読む。リズムがいいことの楽しさを利用して声を出させるんですね。そうすると自分の声が自分の耳にも入ってくるし、仲間の声も入ってくる。すると、声を出していることが心地よく感じるようになるのです。
次に、子どもたちが自分で好きな詩を選び、それぞれに練習した詩を先生に向けて一斉に読み聞かせる。さらに、そこまでできたら、選んだ詩を教室の前に出てきて一人で音読する。このように低学年は声を出すことの楽しさを実感させるように段階を踏めば、いきいきと発声すようになるんですよ。
問題は、中学年高学年ですね。この年代に声を出させるポイントは、必要感を持たせることです。その頃になると、なかなか自分の声を出さなくなりますから。
そう考えると、スポーツの場は非常に有効だと思います。私は4年生の担任をしているのですが、サッカーをしている子に「サッカーで声を出すことは大事?」と聞いてみたところ「すごく大事だ」とみんな言っていました。
「試合では特に大事。声を出さないとパスが通らないし、声を出すことでポジションを確認できる」と。サッカーの中で、声を出すことの必要感というものを、子どもたちはしっかり持っているんです。あとはその必要感を練習のときなどに子どもたちに感じさせるトレーニングをいかに組みこんでいくか。これは指導者サイドの工夫しだいですね。
例えば、スタートラインに3人並び同時にスタートするようなパス練習では、ドリブルをする真ん中の子が、左右どちらかの声が大きい方の友達にパスをする競争や、30人のチームを10人ずつにわけて、チーム対抗で声出し競争みたいなことをやるなど。ゲーム感覚、遊びの要素を取り入れて、練習で声を出す場を意図的に作るといいのではないでしょうか。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 【AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024】U-17日本女子代表メンバー発表!2024.04.15
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!2024.04.11
- 「東北トレセンU-13」が開催!2024.04.10
- 【AFC U23アジアカップ カタール2024】U-23日本代表メンバー発表!2024.04.08
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.22
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.22
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.22
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.22
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.22
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- フォームの意識だけではキックは改善しない。キックの名手たちの共通点とは【フィジカルのプレーモデル】
- 「もも上げクランチ」でキック力を鍛える!/【サッカー専用】小学生のための体幹トレ
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 自分よりも大きくて速い選手も1対1で抑える。内田篤人から学びたい守備時の姿勢【フィジカルのプレーモデル】
- 「2023ナショナルトレセンU-13 関東」参加メンバー発表!
- 三笘薫のドリブル・カットインの秘訣に迫る。1対1で相手を抜き去るための“沈む動き”とは【フィジカルのプレーモデル】
- 4ゴールのゲームは守備の練習にはならない!? 課題となるタスクから逆算し正しく制約を課す【スモールサイドゲーム】
- 「論理と感覚を合わせたい」松井大輔はどんな指導者を目指すのか? 稀有なキャリアを歩んだドリブラー「人と違うものを提供」
- FCバルセロナキャンプのコーチがチェックするMVP選考基準とは?
- 「部活」の在り方とは。公立中学校サッカー部の実態を探る