徹底討論! 少年サッカーにおけるドリブル指導の本質とは/座談会企画<前編>

2018年03月01日

育成を考える

サッカーにおいて「ドリブル」は、あくまでもゴールを奪うための一つの手段にすぎませんが、各指導者たちはドリブル指導に対して、どんなことを意識しているのでしょうか。今回は4名の指導者の方々に集まってもらい、座談会を実施しました。

構成●ジュニサカ編集部 写真●ジュニサカ編集部、佐藤博之


【登壇者】
進行:吉村 洋人(ジュニアサッカーを応援しよう!本誌編集長)

渡辺 恭男(ヴィヴァイオ船橋 代表)
在原 正明(元フットサル日本女子代表監督/Jフロンテッジフットボールスクール)
屋良 充紀(元シリア代表コーチ/エスコリーニャFC・リーベルプントFC 代表)
菊池 一典(FCカーニョ 代表)

座談会
【写真左から渡辺さん、在原さん、屋良さん、菊池さん】


ドリブルの指導、どう考えている?

吉村 本日はお忙しいところ、お集りいただきありがとうございます! まずはみなさんの「ドリブル」に対する考え方などについてお聞きしたいと思います。

菊池 私はサッカーにおけるひとつの手段としてドリブルを捉えています。ただ、うち(FCカーニョ)にくる子どもたちは、能力が高い選手がくるわけではありません。まずはドリブルでも自分で何かやることを入り口にしてそこから少しずつ奥に入っていけるようにできればいいと思って指導しています。

屋良 うちのチームとスクールでは、4歳からジュニアユースの子どもたちまで指導をしています。小学生スクールに関しては、ほぼ試合もしていない状態です。ドリブル云々というよりもボールと戯れる、遊ばせている感じです。

 ドリブルの指導については、僕が子どもたちと一緒にやるミニゲームの中でドリブルの技を見せてあげたりすれば、子どもたちは勝手に真似をし出すので指導という意識はしていません。

 ただ、ジュニアユース年代の選手たちが仕掛けるべき場面で、仕掛けなかった場合は「なぜ仕掛けないの?」とか「そこの場面はドリブルで抜いていった方が良かったんじゃないか」と、アドバイスをすることはあります。しかし、そんなに激しく言うことはありません。最終的にプレーは選手の判断に任せていますから。

在原 私は、男子フットサル日本代表チームのコーチや女子フットサル日本代表の監督を務め、現在はJ-フロンテッジフットボールスクールのスクール全体の統括をしています。

 以前、日本代表のコーチや監督をしていて感じたのは、本当に良い日本のドリブラーは、世界のトップ選手と比べても技術的に遜色ないということです。世界大会のトッププレイヤーがしていたことを見て真似をして、次の試合ですぐにそれを発揮しています。

 ただ、ドリブルで周りと連携することができない選手は苦しみます。本当にインテリジェンスが高い選手はドリブルではなく「1vs1」というシチュエーションでプレーすることができますから。

 ドリブル指導に関してJ-フロンテッジでは、スペインとのつながりがあるので「運ぶドリブル」と「抜くドリブル」と、分けて指導を行っています。

 それらのスキルは、結局、ゴールを決めるための1つの手段です。偏りすぎた指導をしないように、計画的に教えるようにしています。それが、基本的なドリブルに対する僕たちのスクールのアプローチ法です。だから特別何かにこだわって、ドリブルを指導しているわけではありません。

渡辺 私が代表を務めているヴィヴァイオ船橋でも、特にドリブルだけにこだわって指導しているわけではありません。なので、今回の話をもらったとき対談の参加者として僕は適任ではないと思っていました。

 しかし、最近危惧していることがあります。チームのセレクションで選手たちを見ていると、最近は上手な子が増えてきていると思います。でも「これ、大丈夫かな?」というような選手もすごく多いです。10年前からそういったことは感じていたのですが、最近は極端に増えているなと思いますね。これはあまりにもドリブルに特化したスクールなどが乱立していることが原因ではないでしょうか。

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