サッカーの技術的指導にとどまらない 世界最強クラブFCバルセロナの育成組織
2012年12月07日
サッカーエンタメ最前線第3章 バルサの都市マシアより
「スパイクを磨くために」から
「かつてある選手が、ヨハン・クライフに『勉強を辞める』と言った。ヨハンは、顔色を変えることなく彼に答えた。『いいだろう。そうしたければ、勉強を辞めなさい』。しかし、ヨハンは翌朝8時、その選手をカンプ・ノウへ呼び出すと、全ての仲間のスパイクを磨くよう指示した。3日後、その選手は再び勉強を始めたよ」
アルベルト・ベナイジェス(バルサの育成部門統括責任者)が語ったスパイクのエピソードについて、私はクライフに確かなのかどうか質問をした。 「確かにそうだった。完璧に覚えているよ」とヨハンは答えた。 「前日には、他の選手たちには前もってスパイクは磨かないように指示していた。その子は、私を反抗の眼差しで見つめていたよ。私は、彼に言った。『理解させるためだ。君は知性を向上させ、もっと物事を見るために勉強をしなければならない。勉強をしたくなければ、その時は街でフラフラしないために、何かをしなければならない』。
現在はともかく、かつてのイングランドではよくあったことだ。年下の選手たちは、いつも年上の選手たちのスパイクを磨かなければならなかった。二軍の選手たちは、トップチームの選手たちの全ての用具を磨いていた。アヤックスの若手にも似たようなエピソードがある。何人かが、自分のことを有名人だと思い込んでいたため、教育しなければならなかった。彼らは壁にスパイクを投げつけ、ドアを蹴飛ばしたりしていた。私たちは『ロッカールームは着替えるためにある、八つ当たりするためではない』と言った。その後各チームが、練習、あるいは試合の後にロッカールームを掃除するようになった。歴史上、最もきれいなロッカールームになったのだ。ロッカールームを掃除したから良いということではなく、汚すことを避けることが大切なのだ」
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