清武弘嗣選手が経験した苦い全少での思い出と父の熱き教え【前編】
2013年07月08日
インタビュー地元では有名だった『清武三兄弟』
別府湾に面した自然豊かな大分県大分市。山も海も温泉もある風光明媚なこの町で、清武弘嗣はバブル経済絶頂期の89年11月に生を受けた。清武家にはすでに4歳の長男・勇太さん(新日鉄大分)がいたが、父・由光さんと母・豊美さんは「親の思いを継いで、何事にも道を広めてほしい」という意味をこめて次男の命名を行った。1年半後の91年3月には三男・功暉(福岡大)が誕生。弘嗣少年は男ばかりの三兄弟の中で、伸び伸びと明るく育った。
父・由光さんが社会人リーグで活躍するサッカー選手だったこともあり、家族でどこかに出かけるときは、サッカーボールを携えていくのが常だった。
「遊園地の芝生のグラウンドでボールを蹴ったり、ドリブルしたりというのはよくありました。弘嗣が4~5歳の頃だったかな。『勇太は50回、弘嗣は10回、功暉は5回。できんかったら走って帰れ』とリフティングをやらせたことがあったんです。弘嗣は負けん気が強くて、できないのが悔しくてたまらない。家に帰ってからも、夜真っ暗になるまで練習していました。ウチの嫁(母・豊美さん)が『そろそろいいんじゃない』と声をかけても『いいからやる』と言い張る子でしたね」と父は懐かしそうに笑う。
そんな三兄弟が本格的にサッカーを始めるのに、そう時間はかからなかった。弘嗣少年も明治北小学校に入学すると同時に、兄の背中を追いかけるように学校の少年団チームである明治北SSCに入った。
そこで指導をしていたのが、新庄道臣総監督だ。かつて永井秀樹(FC琉球)、三浦淳宏氏、藤田優人(柏レイソル)をプロサッカー選手へと育て上げた重鎮と、父・由光さんとの間には、浅からぬ因縁があった。
僕らがサッカーボーイズだった頃
プロサッカー選手のジュニア時代
香川真司、岡崎慎司、清武弘嗣……
『プロ』になれた選手には、少年時代に共通点があった!
本人と、その家族・指導者・友人に聞いたサッカー人生の“原点”
【著者】元川悦子
【発行】株式会社カンゼン
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