いま注目のセレッソ大阪・柿谷曜一朗選手特集!! 1対1を制する超実戦的フェイントと少年時代の思い出
2013年08月22日
サッカーエンタメ最前線非凡な感性を見せ指導者たちを驚かせる
「小1の時、初めて見に行ったJリーグの試合が長居のセレッソ対ヴェルディ戦。カズさんがいて、ビスマルクが決めてヴェルディが勝ったんですけど、自分がセレッソのアカデミー(育成組織)におることも忘れるくらいの入れ込みようでした」(柿谷)
高橋正則コーチ(オージースポーツサッカースクール・スクールマスター)が柿谷を指導するようになったのは翌97年。ロン毛でサーファーのような雰囲気を漂わせながら、華麗なテクニックを見せる20代の若き指導者に、カッコいいもの大好きな柿谷は、瞬く間に魅了された。高橋コーチのプレーを見ているだけでワクワクし、一つひとつの動きを脳裏に焼きつける。カズや中田英寿氏もそうだが、柿谷は憧れの存在のプレーを頭の中に刻みつけ、イメージを増やしてきた。
そんな彼に高橋コーチも目をかけ、手元に置いてアドバイスを送った。
「曜一朗のことは幼稚園の時から知っていましたけど、実際に教えて感じたのが、他の子とのスピードの違いですね。鬼ごっこをやらせてもあの子はまず捕まらない。すばしっこくて、スルスルとすり抜けていきますからね。体のキレもステップワークもすごくて『ホントにこの子は8歳?』と驚かされました。
スキルに関してはまだそこまで高くなくて、リフティングを100~200回できる子がいる中で、曜一朗は20~30回レベルでした。本人には『ボールを思い通り扱えるようになれば、日本代表になれるぞ』とよく言っていました。負けず嫌いな子だから、競争できる環境が逆によかったのでしょう」
こう話す高橋コーチには、柿谷の非凡な感性を垣間見たシーンがある。試合中にパスをもらうとき、普通の子はいったんボールを止めてからプレーする。ところが、曜一朗少年はワンタッチでスピンをかけてボールを流し、敵の背後を突いてゴールに向かったのだ。
「手っ取り早くボールを運ぶ方法を感覚的に理解しているからそんなプレーができるんです。この子が先を読んで考える力とスキルを身につけたら誰も止められない。順調に行けば日本の10番になってもおかしくないと思いました。スタッフミーティングでも『すごいのがおるな』という話はしょっちゅう出ていました。僕が教えていた頃の曜一朗は、川口能活選手(現ジュビロ磐田)の影響かGKも大好きで、そっちにも色気を見せていましたけど、僕はフィールドで超一流にしたかった。何とか興味を持たせようと一生懸命仕向けていましたね」
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