子どものために大人が実践したいメンタルサポート5ヵ条【後編】

2014年01月20日

メンタル/教育

大人が変われば、子どもが変わる

いかがでしょうか。子どもにプレッシャーを克服させるというよりは、私たちがプレッシャーを与えない大人になる。そんな角度からお伝えしました。これは、私が講演などでよく話す「大人が変われば、子どもが変わる」という視点がもとになっています。

保護者の方も、このことを心に留めてほしいと思います。少年サッカーの試合では、ベンチとギャラリー、この両者はとてもよく似ています。コーチが怒鳴ったり、指示命令の多いチームは、応援する保護者も同じようにわが子を叱っています。

それとは対照的に、選手を励ましたり、いいプレーをほめたり、もしくは静かに見守るコーチのもとでは、保護者も「がんばれ~」「いいぞ、いいぞ!」とエールを送ります。

これも私がよく保護者の方に話すことですが、ご自分の子どもの頃を思い出してみるといいのです。親からあれこれ文句を言われたり、否定されて「いやだな」「やめてほしいな」と感じたことは少なくなかったと思います。

世の中で何かを成し遂げた人々が子ども時代を語るとき「自分のやりたいようにのびのび育ててもらった」とおっしゃる方はいても、「いつも親からプレッシャーをかけられたのがよかった」などと言う人はいません。私自身、礼儀や物事をいい加減にやらないことなどを厳しく言われて育てられました。ですが、何か結果を求められた
り親からプレッシャーを与えられた思い出は一切ありません。

できれば、指導者と保護者で、チームの理想とする姿をいま一度話し合ってみてください。子どもが日々練習しなくては、いいプレーができないのと同じで、大人だって何かを変えることは努力と時間が必要です。すぐにできなくても、お互いを責めたりしてはいけません。まず目の前にいる子どもたちを一番中心に考えた上で、どうし
たらもっとのびのびと生き生きとプレーできるのか。成長できるのか。そんな視点で意見を交換してみてください。


プロフィール
池上 正(いけがみ・ただし)

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。02年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。同クラブ下部組織の育成コーチを務める。03年より小学校などを巡回指導する『サッカーおとどけ隊』を開始、千葉市・市原市を中心に190カ所におよぶ保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなどで延べ40万人の子どもたちを指導した。2010年1月にジェフを退団。同年春より「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。理事長としてスクールの運営や指導、講習会、講演をこなすかたわら、大学や専門学校等で講師を務めている。2011年より京都サンガF.C.アドバイザー、12年2月より京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターに就任。08年1月に上梓した初めての著書『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(08年・小学館)は、11年12月現在で7万部に迫るベストセラー。11年9月には指導現場で、その実践例を大公開した『サッカーで子どもの力をひきだす オトナのおきて10【DVD付き】』が発売。U-12の育成に携わる指導者や保護者には必見のDVD付き書籍となっている。

 


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