イタリア流判断力トレーニング――攻守の「セオリー」を身につけることが判断力向上へつながる【前編】

2014年01月29日

サッカー練習メニュー

判断しながら「ゴールを目指す」

 さて、判断力を伸ばすにはどんなトレーニングが有効でしょうか。まず、サッカーで最優先すべきは「ゴール」を決めること。1対1、2対2という基礎的なトレーニングでも、ボールをキープするためではなく、あくまでもゴールを目指すことに主眼を置いています。

 特にイタリアでは、攻撃側が数的有利な状況でのトレーニングが多い。2対1、3対2、5対3、6対4……。常に攻撃側が1人もしくは2人余る状況で、数的有利を活かして、少しでも早くゴールするというものです。

 強引なドリブル突破もOKだし、パスを出すフェイントから1人で行くのもありです。この国では、とにかくゴールという「結果」が出れば、何の問題もないということになります。

 DFを割って入ってシュートを打てたら、たとえゴールできなくても、これが「正解」となり、指導者は決してとがめません。もしもDFに突破を止められたら、「パスを出せる可能性があったぞ」と他の選択肢を示しますが、この子自身の突破の決断については怒りません。逆にこういう決断を嫌うのが日本人の国民性のように思うんです。
 具体的にすばやい判断を要求するトレーニングの例をあげてみましょう。

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク