サッカーがうまくなる選手の育成 オランダ流シュートトレーニング【後編】
2014年02月06日
サッカー練習メニュービルドアップからチャンスメイク、そしてシュートまで
今回のトレーニングを行う上で、チームのビルドアップからチャンスメイク、そこからシュートして得点を取るという3つの状況が重要なステップです。この3つが内容として含まれていなければなりません。
そして、チーム全体で作り上げたチャンスの際に、その状況に適したハンドリング(シュート方法)を選べるか否かが試合を決定します。そこでは状況に適したハンドリングが求められるのであって、美しいハンドリングである必要はありません。
最後に日本の指導者の方、父兄の皆様には、今回紹介した「サッカーのうまい選手の育成」を目的としたオランダ流サッカートレーニングをぜひおすすめします。私自身もこの方法を実践していますが、選手個々がまず自発的にどうしたら得点に結びつく判断ができるのか、どうしたら試合に勝てるのかを常時自問自答しながらトレーニングできることを知りました。
さらにうまくいったときはもちろん、そうでなくても指導者と一緒に築き上げた判断・選択で再度成功したときの喜びや楽しみは、「単調な繰り返しだけのトレーニング」とは比べものにならないと思います。オランダの指導方法が、日本の子どもたちが楽しくトレーニングを行うための手助けになることを願っています。
プロフィール
J-Dream
http://www.jdream.nl/index.php
オランダ在住の日本人サッカーチーム。代表 川合慶太郎 2001年1月より活動を開始。オランダ生活の中で子どもたちの運動をする機会が少ない中、体力レベルの低下や集中力の欠如など、子どもたちの将来に関わる深刻な問題を、オランダの国技ともいえるサッカーを通じて改善することを目的としている。また、サッカーというスポーツを通じて、国際交流にも力を入れている。小学生、中学生をメインに展開。幼稚園児、U50のチームがある。
サッカー指導のみならず、2010年にはオランダサッカー協会公認のサッカー指導者講習会や、2011年には、オランダ、韓国、ロシア、オーストラリア、ウェールズなどの各国代表チームでコーチを歴任し、オランダが世界に誇るコンディショニングコーチ、レイモンド・フェルハイエン氏による『サッカーのピリオダイゼーション』セミナーなどを主催。オランダのサッカー哲学を日本に積極的に紹介している。
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