育成現場で目にする怒鳴る指導。怒られると子どもの脳はどうなる?
2014年05月03日
コラム怒鳴ることは一切ダメなのか?
では怒鳴ることは一切ダメなのか、というと、そうとは言えないのではないかと思います。
たとえば、怒鳴ることに意味があるのは、危険なことをやめさせるときです。ラフプレーを止めるときや、時間や秩序を守らなかった場合。そういう場合に指導者が怒鳴って止めさせることは必要でしょう。
また、サボって走らなかったり、前に出るべきところを出ないで抜かれてしまったら、それは怒鳴られるのは仕方がない。あとで考えれば、自分が悪かったとわかるはずです。
息子のチームでも、そんなときには、「おまえ何やってんだ」と怒鳴られることはありました。でも、信頼関係ができているうえに、常にコーチの実力を見ているから、子どもたちも何を言われても納得できるんです。
ある意味では、スポーツというものは感情のぶつかり合いです。全員の感情がピークになっているなかでプレーしている。全員が、勝とうという感情の高まりにいるときに、監督が怒鳴ることも必要な場合もあるでしょう。スポーツでは双方が感情で整理しなければならない場合があると私は思います。
ただし、それはお互いの信頼関係があることが大前提です。チーム全体が同じ方向を向いていて、同じ思いを共有していればこそ、可能なことだと思います。
親御さんからすると、自分の息子が一方的に怒鳴られているように見えるときもあるかもしれません。でも、指導者なりの考えがあったり、チーム内での方向性の中では間違っていない場合も多いと思います。
そのあたり、お母さんに伝わっていない、あるいは、わからない場合は多いかもしれませんね。そうしたとき、大事なことは、子ども自身に説明させることです。今日はコーチに怒鳴られたけど、しょうがないと本人が言っているなら大丈夫。
親がサッカーをわかっていなくてもいいので、子どもにその日の練習や試合がどうだったかの場面を解説させ、それを聞いて、子どもとコーチの信頼関係ができているかを確認してみてください。
これはサッカー上達にも役立ちます。
子どもの話をじっと聞くのは根気のいることですが、それをするのが親。あとはお弁当を作ってあげるだけでいいんですよ。

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