自発的な子どもを育てるためのサポート術
2014年05月12日
コラム親の過度な期待が、時として子どもへのプレッシャーに
何十年か前の子供時代に、自分たちで鬼ごっこや缶蹴りなどの遊びのルールを決めて、楽しんできた親世代から見れば「なぜここまで丁寧にゲームを始める段階まで導いてあげないといけないの? 自分たちで約束事くらい決められないの?」と苛立ってしまいそうだ。
が、そう言ってはいけない。親世代と子ども世代にはギャップがある。今の子どもは昔より明らかに心が折れやすいのだ。その現実をきちんと受け止めた上で、「自分の子どもによくなってほしい」という素直な気持ちを前面に出すことが肝要なのだ。
「親は自分の子どもにうまくなってほしいと思っているのに、試合に負けたら『あんたがあそこで失敗するからでしょ』と責める。負けて面白くないのに、まだ親から言われたら子どもは逃げ場がありません。日本では親子が下を向いて帰る姿もよく見かけます。
でも欧州だと勝とうが負けようがみんな楽しそうに帰っていく。スポーツだからと大きく構えているんです。『大丈夫。次の試合で頑張ったらいいんだから』と励ませるのがきちんとした大人だと私は思います」
親が子どもを責める背景に「過度な期待」というのがある。親が子どもに夢や希望を託した結果、つねに言葉でプレッシャーをかけ続けることになってしまうのだ。
「千葉大の先生が『親子共倒れ』の話をしていました。子どもの夢に親が寄りかかるから、子どもが親を支えないといけない。子どもが倒れると親がその上に乗っかってしまう。『私どうしたらいいか分かりません』と親が途方に暮れてしまうのです。ジェフのジュニアユースでもこんなケースがありました。ある選手がユースに上がれないという宣告を受けて、親が泣いたというんです。『僕はもう分かっているから大丈夫』と子どもが言ったそうですから信じられません。今は『どうしたらいいんですか、ウチの子は?』とあたふたする親が多すぎる。本当の大人なら『サッカーチームはジェフだけじゃない。今度はレアルへ行こう』という言葉が自然と出てくるはずです」
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