サッカー選手は両目を理想的に使いこなすことが重要!? ドイツ代表も実践する“ライフキネティック理論”の具体的な手法とは?
2014年07月18日
コラムW杯で見事世界一に輝いたドイツ代表。ボールを支配し、状況に応じてカウンターに切り替える、その変幻自在のサッカーで重要なのは判断力と決断力です。その能力を高めるために取り入れられているのが“ライフキネティック理論”と呼ばれるトレーニングメソッドです。そこで前回に続き、ドイツの指導者である筆者=中野吉之伴が実際にこの理論を体験した内容をレポートします。
取材・文●中野吉之伴 写真●Getty Images
“両目を理想的に使いこなす”とは?
前回は「“ライフキネティック理論”とは何か?」というのを簡単に説明させてもらいました。今回は理論の一部分を掘り下げ、さらに詳細にご説明したいと思います。
みなさんは両目を正しく使えていますか?
自分が見ている世界はすべて正しく、そのままだと考えていますか?
ほとんどの人は見えている景色を疑うことなどしませんが、ライフキネティック社の創始者であるホルスト・ルッツは「実は、そうではない」と指摘します。
彼は男女様々なジャンルやカテゴリーの、トップアスリートからホビーキッカーまで2000人を対象にテストを行ったそうです。その結果から「両方の目を理想的に使いこなせている人は一人もいなかった」と判断しています。
人にはそれぞれ“利き目”があり、物を3次元で捉えるため、反対の目がサポートをしているそうです。そうして、目による情報が最適に処理されることで目の前に広がるものを“理想的に”見ることができるそうなのですが、どうしても情報処理のスピードに偏りができてしまい、ずれが生じてしまうと。
ルッツによると、「視野とは目で見える範囲」のことではなく、「一瞬で目が拾ってきた情報を脳が把握し、処理しきれる情報量」のことを指すそうです。
カテゴリ別新着記事
ニュース
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!2024.11.14
- 「Jヴィレッジチャレンジ 2024 powered by シント=トロイデンVV」が開催!2024.11.14
- U-19日本代表、メキシコ遠征参加メンバー発表。湘南ベルマーレ・石井久継も選出で10番を背負う!2024.11.08
- 「U-16日本代表候補 国内トレーニングキャンプ」参加メンバー発表!2024.11.07
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2024ナショナルトレセンU-14(後期)」参加メンバー発表!
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- ビルドアップ能力を自然に高めるスモールサイドゲーム。スペインで行われるトレーニングデザインとその意図とは
- 「フットサルって足下がうまくなりますよね」。それだけじゃないメリット “重要な決断” が繰り返される価値とは【8月特集】
- すぐに「痛い」と言い出す息子…。
- 【第37回全日本少年サッカー大会】三重県大会 決勝レポート「最後まであきらめない気持ちで試合終了間際に得点した、大山田サッカースポーツ少年団が優勝!」
- 【ダノンネーションズカップ2014 in JAPAN】決勝大会 大会フォトギャラリー