子どもたちが認められる環境づくり。「プレーヤーズ・ファースト」の本質を知る
2014年08月27日
コラム毎年、日本サッカー協会も掲げている、「プレーヤーズファースト」の重要性。その言葉の意味をもう一度考えるべく、京都サンガのホームタウンアカデミーダイレクターの池上正さんの言葉に耳を傾けてみませんか?
構成・文●島沢優子 写真●編集部 取材協力●京都サンガF.C.
『ジュニアサッカーを応援しよう! vol.29夏号』P122-125より一部転載
日本の指導は本当に「プレーヤーズ・ファースト」なのか
みなさんはサッカーの起源をご存知ですか?
平安時代に日本で流行した蹴鞠のように、ボール状のものを蹴るという催しは大昔から世界中で行われていました。サッカー発祥の地、イングランドに残された12世紀の文献によると、初期のフットボールは町中や広場で興じられていたボール遊び。ひとつのボールを奪い合うものでした。18世紀ごろ非常に盛んになり、19世紀にはあまりに人々が熱中しすぎて村同士で争いになり死者まで出たと伝えられています。
そのころ、あまりに大勢の観衆が詰めかけたので、選手たちが「ここから下がってください!」と言ってラインを引いたのがサッカーコートの原型と言われています。選手の呼びかけに対し、周囲の人々が「選手にプレーさせよう」と移動してスペースを空けたわけです。私は、その行為こそ「プレーヤーズ・ファースト」の始まりだと思います。
今はプレーヤーといっても、ひとくくりにはできません。大きく分ければプロとアマチュアがあります。プロは観客を楽しませることが究極の目標で、アマは自分たちが楽しむことでしょうか。
ただし、どのカテゴリーであろうと、足でボールをコントロールするサッカーは、数あるスポーツのなかで最もミスの多い競技です。複数の選手がそれぞれ動くので、局面局面で何が起こるかわかりません。ですので、指導者や観衆(保護者)が「選手のミス」を認めてあげなければ、よい試合になりません。
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