社会が狂わす“現代の子ども”をサッカーで変えるためにできること
2014年11月21日
コラムU16やU19などの日本代表がアジアですら勝てない状況に日本サッカー界全体が危機感を抱いているが、その敗因を精査したとき、ジュニア年代のボトムの育成から何ができるのだろうか。
文●鈴木康浩 写真●編集部
現代社会がもたらす、サッカー少年たちの変化
数年前、とある小学6年生のサッカー少年たちを取材したときのことだ。
「じゃ、並んでくださいね」
子どもたちの集合写真を撮影しようと声をかけたが、まるで反応がない。各々が隣の人と好き勝手にしゃべっていて、並ばなければいけない、という焦燥感が伝わってこないのだ。集中力がない、と言い換えてもいい。
僕は今年36歳になる中村俊輔世代の一人だが、二十数年前の僕らサッカー少年はこんな感じだっただろうか、とふと考え込んでしまった。気のせいだろうか。
無意識に過去を美化しているのかもしれないが、もっときびきび動けていたような記憶があるし、だらだらしていれば見かねて「おい、並べよ!」などと言ってリーダーシップを発揮するガキ大将タイプが一人はいたと思う。
だが、いまの時代は、そんな子どもたちがほとんどいないようなのだ。
「元気がない」
「コミュニケ―ションがとれない」
「ガキ大将タイプの子どもがほとんどいない」
ジュニア世代を20年以上見続け、子どもを育てることに信念を持った指導者たちがそう口を揃える。
「この5年はその傾向もすごく顕著だよ」
ある指導者はそう危機感を募らせていた。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!2025.05.18
-
「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.05.15
-
【JFA/Jリーグポストユースマッチ 関西学生選抜戦】U-22 Jリーグ選抜メンバー発表!2025.05.12
-
U-15日本代表、クロアチア遠征参加メンバー発表!2025.05.08
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 「2025ナショナルトレセンU-14前期」参加メンバー発表!
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- U-15日本代表、クロアチア遠征参加メンバー発表!
- 「女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!
- 「JFA アディダス U-12 DREAM ROAD」スペイン遠征参加メンバー発表!全少で活躍した選手を中心にチームを構成
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- 元日本代表MF石川直宏が乗り越えた“成長期の壁”。小学生時代は無敵でも「昨日できていたことができなくなる」
- 関東選抜メンバー発表!【関東トレセン交流戦U-15】
- 試合を経験する機会が少ない
- 「オスグッド病」「シーバー病」「疲労骨折」etc… スポーツ障害の原因と予防法を知る