世界一を成し遂げた横河武蔵野FCに聞く!日本が世界に通じるもの、通じないもの

2014年12月12日

インタビュー

選手たちが自ら考え、臨機応変に対応

――国内予選の決勝戦では、2点をリードした後に攻め急ぐことなく、意図的にスローダウンさせた中で相手の出方を見て追加点を狙うという、大人びた戦い方を見せていましたが、世界大会でも同じようなことができましたか

日本大会の決勝の試合運びはパーフェクトでしたけど、同じようにできたかというと、どうですかね。海外の子は、失点した瞬間からすぐに試合を再開させて点を取り返そうとしてきます。こちらが得点して喜んでいる間に、始まってしまうのではないかという勢いです。

そうすると、その時間はまずしのぐことが優先になります。相手のプレッシャーがそれほど強くなければコントロールしながら戦うという場面を作れていましたが、決勝戦で1点リードした後の7分間でそれができたかというと、そうでもありません。

相手が常にカウンターを狙ってきている緊張感があり、点を奪われる危険性を感じてパスをつながずに前へ蹴り出す場面もありました。ただ、選手は攻めているときの守備にすごく注意をしていましたし、蹴り出す一辺倒ではなく選手の判断だったので、それはそれで構わないと思いました。

――なるほど、相手を見ながら戦うということができていたという点は収穫ですね。

普段から、ハーフタイムでは「相手のシステムは?」と聞くところから始まって、プレッシャーの強さや相手のブロックがどうか、相手のどの選手にどんな特徴があるかと聞くようにして、相手を見るということを習慣化させました。その中で意見を出して、「本当にそれでゴールを奪えるのか」と確認しました。

今年は、そういうことができる選手たちでしたし、子ども同士でプレーについて言い合えるという良さも持っていました。

全日本少年サッカー大会でセレッソ大阪U-12さんに負けた試合は、うちのFWの選手がケガをしてしまったので、こちらから作戦を与えたのですが、失敗だったかもしれません。世界大会でも選手たちは「相手のGKは大きいから揺さぶりをかけよう」とか言い合っていましたね。

ただ、どの世代でもどの選手でも同じアプローチで磨けるものではないと思うので、指導としては難しさもあります

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