ブラジル・サントスFCの練習に参加した日本人サッカー少年。海外で体感して得たものとは?
2015年03月18日
コラム経験したこと、全てが財産
しかし、サッカーの技術が通用してもここは日本人にしてみれば、遠い地球の裏側。
「ポルトガル語がわからないので、練習や試合中にコーチやチームメイトとうまくコミュニケーションを取れないと苦労しました」と、吉田くんは小学5年生にして“言葉の壁”を痛感した。
話す言語の違い、価値観の違いなど異国の地で生活をするには、まずその国の文化を理解することが重要だ。文化を理解するには、まずはその文化を体験するしかない。吉田くんはブラジル滞在中の楽しかったことについて「ビーチサッカーができたこと」を挙げた。日本に海辺はたくさんあっても、ビーチサッカーを体験できる場所はそう多くない。これもまたブラジルならではの体験だ。
「あとは、トップチームの試合を観戦できたことです。ブラジルでは、スタジアムの雰囲気や1つひとつのプレーに対するサポーターのリアクションが独特で日本とは違った」
【サントスのトップチームに所属する元ブラジル代表・ロビーニョと一緒に写真が撮れた吉田くん (写真右)と国内キャンプの優秀選手賞を獲得して現地の練習にも一緒に参加していた吉澤兄弟(写真中央と左)】
日本にいても欧州サッカーなど、世界のサッカーをテレビを通じて観戦できるようになった現代でも、ブラジルの国内リーグを観れる機会はそうない。それを生で体験した吉田くんは、「いつか自分もブラジルのスタジアムのような、独特な雰囲気のなかでプレーしてみたい」。今回のブラジル滞在で新たな目標もできたようだ。
そしてサントスFCへの練習参加を終え、「フィジカルの部分ではかなり劣っているところがあったけど、足元の技術では負けないと思いました。日本に帰ったら改善すべきところは改善して、長所であるテクニックの部分はさらに磨いていきたいです」と吉田くんは、約10日間ほどのブラジル滞在を振り返った。
この年齢で異国のサッカーや文化にふれられたこと自体が、今後の彼の人生において貴重な財産となるだろう。
そしてこの10日間、ブラジルで自信になった部分と改善するべき部分を明確に掴んだことで、日本に帰っても、ブラジルでの生活をイメージしながらプレーができる。また、それを体現することによって、日本で一緒にサッカーをするチームメイトや、関わる人たちにも良い影響を受けるだろう。
海外に出て、何かを掴む。そして日本に帰ってきてその経験をまわりに伝える。こうした循環が、日本のサッカーがさらに強くなるために重要なことだ。
【サントスFCホームページで紹介されたときに撮影した写真】
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