1対1の場面でどんな準備が必要?GKに求められる「個」の技術とは?

2015年03月18日

コラム

GKの基本姿勢を大切にする

 同一視には段階があります。一番簡単なのは目の前に立たせるだけ。GKは体の向きを変えることなく、クロスへの対応ができます。次は中央からニアに入らせます。すると、横の動きを入れないといけない。

 第3段階はファーに逃げる動き。相手を見たらボールを見失ってしまうし、ボールを見たら相手を失ってしまう。段階によって難易度を変えることで練習はリアリティーのあるものになるのです。

 そして、原理原則でもう一つ重要なことが「構え」です。基本姿勢を大切にしないといけない。なぜなら、構えの姿勢にはすべて意味があるからです。

 まずはつま先の向きは前にしてください。がに股でもだめですし、内股になりすぎてもいけない。特にがに股になるとあらゆる動きが遅くなるので、前向きを意識してください。そして、足の幅が重要で、動きやすい幅を意識してください。

 人によって好みがあるのですが、肩幅よりちょっと広いぐらいが動きやすい幅とされています。これが地面反力を一番利用できる幅。左足を前に出すためにも、右足で地面を蹴らないといけない。

 その時に一番地面にパワーが伝わる幅を常に取っておくことが必要。そして、アンダーキャッチをする際にひざを折るのですが、足の間をボールが通らないサイズにするためにも肩幅より少し広いぐらいがベスト。幅が狭いと足が当たってしまいますから。

 そして、ひざは曲げます。目的は前重心にするため。つま先に体重を乗せることを意識します。体勢は猫背にならないこと。いい姿勢のまま腰を落とす。猫背になると動くために一度上体を起こさないといけないのですが、その時間がもったいない。最初から起こしておくべきでしょう。

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