大切なのは “大人たちの意識”。リーグ戦のモデルケースとして理想的なスペインの育成事情

2015年05月01日

コラム
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環境の問題は時間が解決してくれる

 さらに日本ではすでに多くの伝統ある大会が存在している。

「既存の大会と新しいリーグ戦。リーグ戦の試合数だけを増やしていっても難しいのが現状でしょう。もしリーグ戦を育成のメインとするなら、既存の大会の整備は必要かもしれません」

 グランドの確保や既存の大会とのスケジュールの兼ね合い。これがジュニア年代のリーグ戦に踏み切ったばかりの日本の育成にとっては大きな課題となっている。しかしこれらの問題はすぐに解決できるものではない。

「そういった環境の問題は、時間が解決してくれるのかなぁと。これからは、若い頃サッカーをやっていたという世代が大人になり、どんどん世代が変わっていきます。そうなっていけばおのずと環境も変わるでのはないか」

 では、時間がリーグ戦を整備してくれるまで、ただただ日程をこなして行くしかないなのか。

 本格的にリーグ戦を始めたとはいえ、まだ完全に整備されているわけではない。しかし、リーグ戦という新たな育成のフィールドが設けられたという事実に変わりはない。

 各チームの指導者の方々や、地域のサッカー協会、こういったことを取り上げるメディアなど、ジュニアサッカーに関わる大人たちがリーグ戦をどう捉えるかによって、現状は変わってくるのではないか。

 そもそも、サッカーに限らずプロスポーツ選手になれば1年を通したリーグ戦を戦うことが多い。ジュニア時代から1年を通したリーグ戦を戦っていれば、必ずプラスになることは出てくる。

「勝ったらうれしい、負けたらくやしい。それを週単位で考えられるのがリーグ戦です。指導者も大会単位のスパンではなく、週単位のスパンであれば、最終的にどういったチームにして、どう選手を成長させたいのか。そういったヴィジョンを持ちやすい」

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