なでしこW杯連覇への“切り札”。岩渕真奈選手が語るドリブルの極意

2015年06月27日

サッカーエンタメ最前線

メッシのようにどんな相手でもドリブルで抜き去りたい

──なるほど。スピード、間合い、ボールの位置がキーワードですね。編集部にはサッカーがうまくなりたい子どもたちからの質問もいくつか届いています。何か小学校時代に身につけておくべきことなどアドバイスはありますか?

 私の場合、左足で蹴る練習をもっと細かくやっておけばよかったと思いますね。今、右足と同じように左足を使えたら、どれだけいいだろうって思いますから。

 あとは中1で日テレ・メニーナに入ったときにも、全くボールを蹴れていないことを実感したので、もっとキック力をつけておきたかったですね。中1のときなんて、ペナルティエリアの外から蹴ったシュートは全然決まりませんでした。

──これまでにサッカーを辞めたいと思ったことはありますか?

 一度もないです。いいプレーができなかったときは確かに嫌な気持ちになるし、メニーナからベレーザに昇格したときは、周りがみんなうまくて「もうできない」って思って落ち込んだりもしたけれど、サッカーを辞めたいとまでは考えなかったですね。どんなときでも、サッカーを楽しむ気持ちが何よりも大事だと思っています。

──憧れの選手、目標の選手はいますか?

 メッシ(アルゼンチン代表/FW)です。私と同じく小柄な選手ですけど、相手の間をスルスルって抜いていくし、味方もうまく使えるところが本当にすごい! ドリブルがうまい選手にはやっぱり憧れますね。

 メッシみたいに、どんな相手でもドリブルで抜けちゃうような選手が私の理想なんです。一人でもどんどんドリブルで仕掛けて行って、ペナルティエリアの中でも外でも構わずシュートを打ってゴールを決める。好不調の波がなく、常にベストコンディションで活躍できる選手が理想ですね。

CARDIFF, WALES - JULY 31: Zamandozi Cele of South Africa challenges Asuna Tanaka of Japan during the Women's Football first round Group F Match between Japan and South Africa, on Day 4 of the London 2012 Olympic Games at Millennium Stadium on July 31, 2012 in Cardiff, Wales.  (Photo by Francis Bompard/Getty Images)


プロフィール
岩渕真奈
(いわぶち・まな)
1993年3月18日生まれ。東京都武蔵野市生まれ。バイエルン・ミュンヘン所属。中学進学時に日テレ・メニーナ(日テレ・ベレーザの下部組織)に加入すると、中3のときにベレーザにも選手登録され、同年になでしこリーグデビュー。2008年のU-17女子W杯においては、FIFA主催大会で日本史上初となる大会MVPを獲得。小刻みなドリブルを武器にチャンスを作り、自らも得点を奪うアタッカー。
 


 

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