JFAが目指すサッカー環境づくり。いまの日本の裾野で考えなければならないことは?
2015年07月15日
コラム子どもから大人までサッカーを楽しめる環境づくり
――全国的にもそういった環境づくりをしている事例はあるのですか?
我々もまださまざまな情報を得ている段階ではありますが、たとえば横浜のあざみ野キッカーズというクラブ。32年前、新興住宅のあざみ野団地で、サッカーをやりたい大人が掲示板に張り紙を出して、12名ぐらいで大人がサッカーを楽しむためにはじめたのがきっかけだそうです。
あざみ野第二小学校を日曜日の午前中に使えるようにして、大人が楽しむだけでなく子どもたちにもサッカーを教えながら30年以上続いています。子どもから大人までサッカーを楽しめる環境づくり。キッズから70代近くまでの人が、一つのクラブを通してつながっているのです。日曜日の午前中にそのグラウンドに足を運べば、みんながいる。
そういう素晴らしいクラブがあります。基本的に大人が自分達の楽しむ居場所をつくって、子どもたちを受け入れていく意識になっていけば、そこまで難しい話ではないのかなと思っています。大人の意識次第で環境は変わります。
そのほかには、北海道にある北海道バーバリアンズというラグビークラブも、もともとラグビー好きの方5人が集まってスタートさせたクラブ。いまでは、子どもから大人まで300人規模のクラブなっています。
――ジュニア年代のサッカーでいえば、約9000チームがある中、すでに小学年代からのチームはたくさんあります。
そうですね。すでにそこから出ていったOBがもう一度、年相応にプレーしている人もいるから、そういう人たちが集まって、子どもたちとつながっていくこともできるのではないかと。
そのチームを卒業していった人たちや、シニアの人たちが、「自分たちのこれからの居場所をつくろうぜ」となればいいですけどね。あざみ野キッカーズのように、昔教えた子たちが大人になって、シニアの先輩達と和気あいあいとやっているのは、とても素敵ですし、自分が住んでいる近くということもあり、メンバーはそのクラブに「アイデンティティ」を感じています。そういう動きがもっと出てくるといいですね。
カテゴリ別新着記事
コラム
フットボール最新ニュース
- 近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.03.15
- 「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.03.15
- 【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.03.15
- リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.03.15
- 前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.03.15
大会情報
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
- 【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
- 【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 日本高校サッカー選抜、欧州遠征参加メンバー発表!
- 「街クラブ選抜チーム」セレクション募集開始!【U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024 】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【西日本】
- 心に残る卒団式のつくりかた。「卒団式にはチームと選手の個性があらわれる」~OZ湘南FCの場合~
- 夕食は18時が理想的。それができない場合は? 「睡眠の質」を高める栄養素
- U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024に『U13女子選抜チーム』で挑む!セレクションが開催!
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- 「寝る子は育つ」はある意味本当。睡眠研究のスペシャリストが語る子どもの成長と睡眠の関係
- 「JFAフットボールフューチャープログラム トレセン研修会U-12」2018年度の参加メンバー768名を発表!