脳の特徴を知ることでチームプレーはアップする!!

2015年10月10日

メンタル/教育

脳の特徴を知っていればチームプレーを向上できる

――脳の働きを知れば、プレー面での効果が期待できることは十分わかりました。精神面での効果は何か期待できませんか?
 
 それは指導者の声かけ次第です。先ほど実力を伸ばすために下の学年の子どもを相手にするという話をしました。あれは、成功体験をさせるのが目的でしたが、その目的を下の学年の子どもの実力を伸ばすことに変えたらいいわけです。上の学年の子どもには、下の学年の子どもが勝つか負けるかのギリギリのプレーをさせるようにアドバイスをしてプレーさせます。下の学年の子どもにとっては実力が拮抗しているうえ、勝てば上の学年だからよりうれしくて「感情」のタグ付けがされるわけです。
 
 効果はそれだけではありません。上の学年の選手もプレーのレベルをコントロールすることを強いられるから下の学年の実力を推し量ることが求められ、かつ必然的にたくさんの配慮をが必要になります。これは同学年の練習では得られない体験です。
 
 この一歩下がった見方をすることを脳科学では「メタ認知」と呼びます。一歩引いた俯瞰した状態で物事を見て、別の方向性を考えることです。そもそもサッカー選手にとっては必要な能力ですよね。そうでなければ、戦術眼なんて身につくわけがありませんから。それを司る脳の部分を「じゅうや」と言います。そこを鍛えることは個人、またはチームを伸ばすことにつながります。どう鍛えるかというと、自分のプレーやチームプレーを自分なりに説明できるように訓練することです。個々が俯瞰した目を持つことは結果的にチームプレーにつながりますし、相乗効果が期待できます

――子どもに俯瞰した目を持たせることは、より具体的なアドバイスが必要ですね。

 育成の目的は「個を育む」ことです。指導者の立場からすれば、技術のみならず、体や心の成長など複雑な要素が絡み合った難しい任務なわけです。だからこそ、選手はもちろん、監督やコーチも物事を俯瞰した見方を身につけなければならない。子どもの年齢や立場によって目的の見出し方も変わるわけですから。そのために子どもには具体的なアドバイスしてあげてください。

<関連リンク>
『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.36』

 

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