得点力アップのためのヒントを探る

2015年10月21日

コラム

サッカーと同様データも進化している。指導者も選手も変化すべき!

 富岡教授が強調するのはサッカーが進化するのと同様、データも変化するので選手も自らをアップデートする必要があるということだ。世界レベルの選手たちはキックもインパクトの瞬間に当たるポイントを変えたり、縦回転や横回転を使い分けたり、シュートモーションに入っているのに止めることができる。当然、キックの理論は教えているだろうが、その後は選手に任せ、実践の中であらゆる局面を経験させて自らで学ばせている。最後に、富岡教授がドイツのある指導者の話を聞かせてくれた。

「最近は指導もフリーズが一般化されました。どの監督も選手がミスをするとプレーを止め、そこでアドバイスを送ります。しかし、ドイツ人指導者のバイスバイラーはミスしてもプレーを止めなかったといいます。シュートを決めたときなど成功したときに止めて、うまくいった理由を解説し褒めたと聞きます。きっと成功イメージを選手たちに植えつけたかったのでしょう」

 以前、脳神経科学・応用健康科学を専門に研究している篠原菊紀先生を取材した際、こんな話をうかがったことがある。

「脳に膨大なプレーデータを蓄積し、それを適切なタイミングで瞬時に引き出すときに重要なことは『感情』の度合いです」

 つまり、ゴールを決めるという点では、子どもがシュートに成功し、うれしい度合いが強いほど、次に同じような場面になったときにプレーデータから引き出せる。だから、指導者は裏付けのあるアドバイスを送ると共に、より成功イメージを強くもたせるために『褒める』ことも重要なのだ。

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<関連リンク>
『ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.38』

 

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