「監督以上にリーダーである必要がある」バルサ監督 ルイス・エンリケが語るトップに立つために必要な能力とは
2015年10月22日
コラム「監督というのは、最終的には監督以上にリーダーである必要がある」
プレゼンテーションの言葉として、ルイス・エンリケは希望、責任、たくさんの願望をはっきりと掲げた。しかし、冒頭の挨拶は単なるウォーミングアップであった。記者たちとの質疑応答の時間がやってくると、彼の試合が始まった。
そこで彼はパーソナリティ、決断、コミットメント、野望の全てを披露した。それは選手時代のプレー、これまで監督として率いた3つのチームの指導と同じようなスタイルだった。とはいえ、何度も皮肉や冗談を述べた。たとえば、自身を監督としてどう定義しているのかについて聞かれると、「背が高く、美男で優しく、そしてアストゥリアス人」と答えた。
しかし、最後には毅然とこう述べた。
「監督というのは、最終的には監督以上にリーダーである必要がある。トップに立つために必要な能力というのは、多くの要素を推し量ることのできる力だ。単に技術、戦術の知識に留まらず、グループをマネージメントするタイミング、エゴ、モチベーションを上手く扱う知識のことも指す。とにかく多くのことが関係する。監督というのは、単に11人の選手を配置するだけでは済まされない。
1週間の間には事前準備があり、選手の内面を知る必要がある。もちろん、どの選手を試合の招集メンバーとするのか、どの選手をスタメンで使うのかは自分が決める。しかし、それ以上に大事なことがある。リーダーを意味すること全てを包括したやり方に挑戦したい。できるだけ良い方法で物事を進め、初心を常に忘れずチームを率いていきたい。そうしたものが、これから皆さんが目にする監督としての仕事になるだろう」
監督としてのそれまでの経験で、ルイス・エンリケは自身がチームのリーダーだと明言したことは一度もなかったが、今回はうって変わってリーダー宣言を行った。おそらく、彼のこれまでのクラブのメンバーには世界最高の選手、リオネル・メッシがいなかったからだろう。偶然か必然か、彼が受けた2つ目の質問は、ロッカールームのリーダーであるアルゼンチン人選手に関する内容となった。これに対しルイス・エンリケははっきりと回答した。
「私は世界最高の選手を手元に置くことができてとても嬉しい。これは紛れもない事実で、この事実は私のモチベーションを高めてくれる。彼は契約更新したばかりで、つまりはメッシ自身もこのクラブでプレーし続けることを嬉しく思っているということだ。彼自身が常に公言している通り、彼はバルサで現役を終えたがっている。ファンタスティックだ。選手、監督、クラブの三者の間にある絆はとても強い」(続きは『ルイス・エンリケ 最適解を導き出す信念と信頼のリーダーシップ』でご覧ください)
<関連リンク>
・「バルサを進化させた」ルイス・エンリケ。指導者講習時に叩き込まれていた戦術コンセプトの定義
プロフィール
著者:
リュイス・ラインス
1954年、バルセロナ生まれ。『ラ・バングアルディア』、『アス』の元編集員。1996年から2010年までFCバルセロナでテクニカルスタッフとして働き、ロブソン、ファン・ハール、セラ・フェレール、レシャック、アンティッチ、ライカールトといった監督に従事する傍ら、強化部スタッフの仕事を兼任する。現在は、ジャーナリスト、コメンテーターとして活動している。
監訳:
小澤 一郎
(おざわ いちろう)
1977年、京都府生まれ。サッカージャーナリスト。早稲田大学卒業後、社会人経験を経て渡西。バレンシアで5年間活動し、2010年に帰国。日本とスペインで育成年代の指導経験を持ち、指導者目線の戦術・育成論やインタビューを得意する。

【商品名】ルイス・エンリケ 最適解を導き出す信念と信頼のリーダーシップ
【発行】株式会社カンゼン
【著者】リュイス・ラインス
【監訳】小澤一郎
四六判/296ページ
2015年10月19日発売予定
※発売日は変更になる場合がございます。
⇒バルセロナの現監督、ルイス・エンリケ初の評伝。現役選手時代から監督としてFCバルセロナで三冠を達成するまでの彼の道筋を辿っていく。
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