【第39回全日本少年サッカー大会】高知県大会 決勝フォトレポート&結果「エストレーラス高知が悲願の初優勝!」
2015年11月25日
大会情報エストレーラス高知が悲願の初優勝!
(文・写真●Noriko Nagano)
「第39回全日本少年サッカー大会 高知県大会」の決勝が11月22日、高知県春野総合運動公園で行われ、エストレーラス高知(以下、エスト)と十津三里FC A(以下、十津)が激突した。
バックスタンドを埋めた両チームの応援団が大きな声援を送る中、正午にキックオフ。ファーストシュートは十津の10番・市川諒くん。右サイドから仕掛けて蹴ったシュートは、GK上岡祐介くんが抑えた。今季の対戦成績では3勝0敗で勝ち越している十津が優位かと思われたが、先手をとったのはエストだった。
前半6分、エストのDF室天舞くんがドリブルで中央突破しパスを送ると、DFをはがしてうまく抜け出したFW松木祐太くんが先制ゴールをマーク。一目散に日頃応援してくれている父のところへ猛ダッシュして喜びを爆発させた。「1点目が勝負の分かれ目になる」とエストの松本和久監督が予想していたとおり、この1点が緊張気味だった選手たちのプレーに余裕を与えた。
試合を優位に運ぶエストは前半15分、セットプレーのチャンスを迎えた。すると、右CK松木くんの蹴ったボールを中央で高さのある室くんが頭で叩きこんで追加点。時間をかけて取り組んできたセットプレーの練習が、決勝の大舞台で実を結んだ。
2点のビハインドを背負い反撃する十津は、後半7分、DF市川諒くんのパスを受けた途中出場のFW木下翔太くんが1点を返し意地を見せた。応援団からはすぐさま「もう1点!」という声が響く。だが、次の1点を決めたのはエストだった。松木くんが、ポジションをやや前にとるキーパーの頭上を狙って豪快に左足を振り抜き、ゴールネットを揺らせると、今度は監督と喜びを共にした。このゴールで勝利を確信した松木くんに、松本監督はすかさず「まだ終わってないぞ」と声をかけた。
諦めない十津は試合終了間際にFKのチャンスを得るが、GK上岡祐介くんを中心に最後まで集中して守りきり、エストが初の優勝を果たし、全国大会出場の切符をつかんだ。
全ゴールに絡んだキャプテンの松木くんは、「全日で優勝することだけを狙ってやってきた。高知県の看板を背負って全国でもしっかり戦いたい」と活躍を誓った。
■エストレーラス高知 松本和久監督のコメント
今季、十津さんには3試合やって全敗していたので、そろそろ勝たないといけないということで、選手たちが気持ちを込めてプレーしてくれました。守りに入らずチャレンジャーとして戦えたことがよかった。このチームが初めて決勝まできたのは2年前。当時、4年生で目の前で先輩のプレーを見ていた子たちが、今日このピッチで優勝を決めて、借りを返してくれました。全国ではこれまで高知は勝ち上がることができていないので、高知は弱いというイメージを変えたい。全国にいけば大きくて早い選手がいっぱいいるので、大会までの1か月は中学生と一緒に練習して慣れさせたいと思っています。
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