【第39回全日本少年サッカー大会】愛媛県大会 決勝フォトレポート&大会結果「実った岡田メソッドと魂の融合!FC今治U-12・初優勝!」
2015年11月30日
大会情報実った岡田メソッドと魂の融合!FC今治U-12・初優勝!
(文・写真●寺下友徳)
「第39回全日本少年サッカー大会愛媛県大会」は11月29日(日)、愛媛県総合運動公園球技場を中心に準決勝・3位決定戦・決勝戦が開催され、決勝戦ではFC今治U-12(以下、FC今治)が宮前サッカークラブ(以下、宮前)を6-1で下し初優勝を飾った。
FC今治の攻勢はキックオフから始まった。「準決勝で大会前から強いと言われていた小野フットボールクラブさんに勝てたことで勢いに乗って試合に臨めた」と語るキャプテン・増原航くんが中央からスペースがあった左サイドへドリブルし、宮前守備陣を引き付けると、左サイドからゴール前中央に走りこんでいた2トップを組む矢野航之くんへタイミングよく横パス。これを矢野くんが振り返り「最高です」と叫ぶほど落ちつき払った右足シュートを決め先制する。
FC今治は続く5分には中盤底の位置から飛び出し、矢野くんからパスを受けた柚山翔くんが得点。9分には矢野くんのシュートのこぼれ球を土田桜人くんが詰めて3点目。後半に入っても「前半に決めきれず、申し訳ないと思っていた」増原くんが8分・10分と2得点。最後は17分に矢野くんが増原くんに負けじと自身2点目、チーム6点目となるゴールで勝負を決定づける。
対する宮前も「このままでは終われない」と攻守にあきらめない姿勢を40分間貫き、終盤は互角の展開へ。後半18分には奥田吏玖くんのシュートがこぼれたところにキャプテンの大谷雄希人くんが詰めて意地の1点を返したものの、FC今治の牙城を崩すまでには至らなかった。
「いつもトレーニングからパス回しにこだわってやっていく中で、試合で同じような場面が出せました」。試合後、勝因を語った増原くんはそのトレーニング内容の一端も語る。「パストレーニングでも横長の四辺に人を置き、中央に3人のDFとフリーマンがいる中でパス回しをするんですが、最後はくさび(FC今治では『シャンク』と呼ぶ)が入って戻らないと終わらない。これも試合で選択肢をもてる要素になっています」。
今季から元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーに就任し「岡田メソッド」と称する世代を問わない同一基準でのトレーニングや戦術に取り組んでいるFC今治。その中で増原くんはじめ、トレーニングを通じてメソッドとサッカーの根本である勝利を目指す魂を学び、ピッチ上で見事に表現したU-12選手たちのパフォーマンスは、「グループリーグ突破を目標に戦いたい」(増原くん)と鹿児島の地でも、愛媛県代表が務めることが決まっている選手宣誓のみならず、大きな話題を集めるに違いない。
■FC今治U-12 矢野克志監督のコメント
このカテゴリーはU-12ですがFC今治はトップチームまでが主導権を取っていくサッカーを目指していく中で最後まで集中力を切らさすにやってくれました。今年の目標は「愛媛県大会で優勝する」だったのですが、サッカーが好きな子が集まった中で「自分の強みを活かしつつ周りが反応する」ように、いろいろなチャレンジやアプローチをして結果を出してくれました。(3バックの右を務める132センチ)中岡龍成くんとかもサッカーが判断のスポーツである中で、うまくいかないことがあってもポジショニングとかなど、どうすればいいのかよく判っています。今回、全国大会のチャンスを与えて頂いたので、あと1ヶ月でいい練習をして本番に臨みたいですね。
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