【第39回全日本少年サッカー大会】決勝大会 ジュニサカ取材日記番外編「出場選手だけでなく、大きく成長を遂げたU18審判員たち」
2016年01月05日
大会情報審判としてだけでなく、人間的にも成長を遂げる
2日目と3日目にも、座学の講義が行われ、特に2日目には審判員という枠を超えた、「人間力の育成」を目指した新たなプログラムも実施されました。
講義を担当したのは、須原清貴審判委員会委員。企業の社長や役員などの経験を持つ須原氏は、今後社会人になっていったときに大切なことは何かをテーマに講義を進めました。
講義では、ピラミッド型のフレームワークを用いたグループごとのディスカッションが行われ、選手たちとコミュニケーションをとるための方法を懸命に考える作業をし、試合に臨む姿勢を見直そうとする者が多く見受けられました。
そのほかに論理的思考を実践する上で大切なPDCAサイクルの解説や、大半の子どもたちが苦手という英語を題材にしたレクチャーも行われました。
須原氏は、「PDCAサイクルの説明やフレームワークを使ったディスカッションをしましたが、やはり一番子どもたちに理解してもらいたいのは、こういう“発想”、つまり“考える”意識を少しでも持ち、それに対してチャレンジしようとするきっかけを与えることができたらいいなと思っていました。しかし、自分が思っていた以上に子どもたちも講義に積極的に参加してくれたので良かったです。ある程度、頭で理解できたとは思うので、いかにこれから実行していけるかが大事になってくるでしょう」と、講義に手応えを感じていました。
こういった講義や実技をくり返しながら5日間による育成プログラムを体験したU18審判員たち。決勝戦の主審を吹いた大槻翼くん(高1、宮城県)も「今回のような研修は初めてでしたが、非常にいい経験になりました。いろんな人とコミュニケーションをはかることで、自分の引き出しが増えたのかなと思います」と感想を語りました。
大槻くんが主審を務めた決勝戦は、非常に球際での激しいぶつかり合いが多く、白熱した試合になりましたが、その中でも冷静にジャッジをして、いい試合を演出しました。
「周りからいい試合だったとは言われましたが、レフェリーがいいゲームをつくることはできないんです。選手たちのがんばりやリスペクトする気持ちがあったおかげで、いい決勝戦になったと思います」
これが、大槻主審の試合後の言葉でした。共同生活や、いろんな人と関わりをもつなかで、自分だけのことではなく、周りのことをしっかり見て感じ、そして意見を言う、まさに大人のような振る舞いをしていました。
審判の技術や知識だけでなく、人間として大きく成長させてくれた、この5日間の経験は、U18審判員たちにとって、これからの人生に貴重なヒントとなったに違いありません。
※そのほかの取材日記や結果などは、第39回全日本少年サッカー大会 特設ページから
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