街クラブから世界を目指す――。ブリオベッカ浦安が描く未来

2016年03月18日

コラム

浦安の少年サッカークラブがアマチュア最高峰を目指す

 浦安の練習場である、浦安市総合公園には、トレーニング開始から1時間後に到着。すでにアップやミニゲームなどの基本練習を終えて、2グループに分かれての実戦的な練習がまっていた。総合公園は海沿いの新町地区にあり、グラウンドは人工芝。敷地内にはバーベキューができるキャンプ場もある。グラウンドの向かい側にそびえ立つ白亜の建物は、三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ。近隣にもホテルが点在していて、東京ディズニーランドに向かう無料バスが出ている。

「●●! いいね、その上がり! おい..! その汚いスライディングはなんだ! お前のスピードが足りないからだろ? ちゃんと謝れ!」

 乾いた空気を通して、監督の齋藤の声がびんびん響く。大声で指示するだけでなく、大ぶりのアクションを交えながら積極的に選手の輪に入り、スキンシップしながらコミュニケーションしている。その傍らでは、クラブ会長の谷口和司が腕組みをしながら、じっと選手たちの動きを見つめていた。齋藤と谷口、そしてGM兼理事の増田康行。ブリオベッカの前身である浦安JSCは、この3人の情熱によって89年に創設され、それから27年を経てトップチームはJFLに到達した。

 練習中の様子を撮影していると、何度となく選手から「こんにちは!」と声をかけられる。かつてヴェルディや仙台などでプレーしていた、元Jリーガーでキャプテンの清水康也は、クラブの方針をこう説明してくれた。

「ウチは挨拶もそうだけど、振る舞いや格好についても厳しく指導しています。茶髪やピアスをしている選手もいないのは、僕らが子供たちのお手本になる必要があるからです。僕自身、子供たちの指導をしていく中で、人間性、挨拶、身なり、そして相手を尊重することを学ばせていただきましたね」

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