街クラブから世界を目指す――。ブリオベッカ浦安が描く未来
2016年03月18日
コラムクラブとして1989 年に創設したブリオベッカ浦安(前身は浦安JSC)は、昨年、地域決勝大会を突破し、いよいよアマチュア最高峰のJFL昇格を果たした。あの都並敏史がテクニカルディレクターとして熱く肩入れするクラブである。ブリオベッカ浦安にはどんな魅力があるのか。クラブが見据えるビジョンとは何か。『フットボール批評10』から一部抜粋して紹介する。
(文・写真●宇都宮徹壱)
「浦安市は日本の市町村の中で最も平均年齢が若い」
ブリオベッカ浦安の練習は、基本的に火曜日から金曜日まで、午前9時から2時間半かけて行われる。練習風景を取材するべく、通勤ラッシュに逆走するようにして、東西線の浦安駅からバスに乗り継ぎ、浦安市運動公園陸上競技場に到着。ところが、ここで痛恨 のミスが発覚する。練習場は車で15分ほどの距離にある、浦安市総合公園だったのである。
慌ててタクシーを拾おうとするが、なかなか見つからない。これはバスで最寄り駅まで戻ったほうがいいと判断して、「新浦安駅」と表示された出発直前のバスに飛び乗る。だが、ここで痛恨のミス第2弾。私が乗ったのは『おさんぽバス』という地域コミュニティの循環バスであった。結果、新浦安駅に到着するまで、えらく遠回りすることとなった。
もっとも、この二重のミスは、取材者である私に「浦安の日常風景」を観察するという、思わぬ副産物をもたらすこととなった。まず気付いたのが、バスに乗車している客層が意外と若かったこと。わが家の近所(東京都小金井市)の循環バスの利用者は老人ばかりだが、浦安の場合は老人よりも子連れの若い母親のほうが多い。たまたまかもしれないが、「浦安市は日本の市町村の中で最も平均年齢が若い」という文献を思い出し、密かに納得した。
次に気付いたのが、車窓から見える街並みの変化である。古くからある元町地区、第一期埋立事業(1964.75年)で京葉線沿いに誕生した中町地区、そして第二期埋立事業(75.81年)で海沿いに拡張された新町地区。古い住宅街から新しいマンション群に至る、実に明快なグラデーションが見て取れる。浦安という街の成り立ちは、すなわち「埋立の歴史」であった。
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!2024.07.20
-
U-15日本代表、ウズベキスタン遠征参加メンバー発表!2024.07.13
-
「エリート女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.13
-
「女子GKキャンプ」参加メンバー発表!2024.07.11
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.04.24
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.04.24
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.04.24
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.04.24
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.04.24
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 大阪大会】フォトギャラリー2024.03.10
-
【卒業記念サッカー大会 第17回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2024.03.09
-
【卒業記念サッカー大会第17回MUFGカップ 愛知大会】フォトギャラリー2024.03.09
お知らせ
ADVERTORIAL
![]() | ジュニアサッカー大会『2024'DREAM CUPサマー大会in河口湖』参加チーム募集中!! |
人気記事ランキング
- 「2023ナショナルトレセンU-13(後期)」参加メンバー発表!【東日本】
- U-19日本代表、国内トレーニングキャンプ参加メンバー発表!
- 「JFAナショナルトレセンU-12関西」が開催!
- 即時奪回の線上にゴールはあるか?ボールを中心に考える「BoS理論」とは
- “重心移動”をマスターすればボール扱いが上手くなる!? ポイントは「無意識になるまで継続すること」
- 夕食は18時が理想的。それができない場合は? 「睡眠の質」を高める栄養素
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 一生懸命走っているように見えない息子
- チーム動画紹介第69回「TFAジュニア」
- 社会が狂わす“現代の子ども”をサッカーで変えるためにできること