司令塔・遠藤保仁選手に学ぶ“プロ”の哲学
2016年03月28日
コラムガンバ大阪を支える遠藤保仁選手も今年でプロ19年目。その遠藤選手が考える“プロ”とはどんなものなのか。今回は『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.40』から遠藤選手の言葉を一部抜粋して紹介する。
(文●下薗昌記 写真●Getty Images)
上に行けば行くほど感じる基本技術の大切さ
遠藤保仁。日本代表ではAマッチの最多出場記録を持ち、Jリーグでも昨年、歴代最多となる12回目のベストイレブンに選出されたJリーグの顔である。
2005年のJリーグ初優勝以降、その華麗なパスサッカーで攻撃サッカーの雄としての地位を確立したガンバ大阪で、常に中心であり続けて来た遠藤。「冷静沈着」「マイペース」「パスサッカーの司令塔」といったフレーズで括りがちだが、実のところ遠藤を支えて来たのは技術だけでなく、メンタル面の強さである。
昨年10月の浦和レッズ戦で、史上最年少でのJ1リーグ通算500試合出場を達成した際に、「常にレギュラーとして試合に絡んで行きたいし、まだまだ足りない部分も多いんでね。これからも少しずつでもいいから成長して、いろんな経験をしていきたい」とルーキーさながらの謙虚な言葉を口にした遠藤だが、その言葉はマスコミ向けの社交辞令では決してない。
のちに横浜F・マリノスに吸収合併される横浜フリューゲルスでプロの世界に飛び込んだのは1998年。以来、プロの世界の厳しさや楽しさを常に最前線で体感して来た遠藤はプロサッカーという世界をこう語る。
「やっぱり、プロになると、いいところはたくさんありますよ。いろんな国の選手と対戦できるのもそうだし、いろんなところに行って多くのものを学べるのもその一つ。あと、お客さんの前でプレーできるのは喜ばしいことだし、プロでしか経験できない楽しさですよね。でも、厳しい面もあります。プロのキャリアなんて、いつ終わるか分からない。だから、プロとしての普段の生活も非常に重要になって来ますし、その辺は気を使わないといけないところです」
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合(vsスペイン女子代表)と「E-1サッカー選手権」に臨むメンバー発表!2025.06.18
-
「エリート女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.06.17
-
「東北トレセン女子U-13」が開催!2025.06.10
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 東北トレセンU-13が開催!
- 栄養も食事量も“バランス良く”/小学校1・2年生向けの一日の食事例
- プロフットボーラーの家族の肖像『久保竜彦 ~本気で向き合うということ~』
- 「運動ができる子は勉強もできる」は本当か?
- パスやシュートばかりでドリブルしない子ども
- サッカー選手に必要な能力「巧緻性」を磨こう【前編】
- 【第94回全国高校サッカー選手権大会】高校サッカー選手のジュニア時代 北海道・東北
- 食べてすぐに運動しても大丈夫! 試合前にとりたい”消化の良い”食事とは?
- 今、指導者に何が求められているのか?サッカーを“サッカー外”から学ぶ重要性