サッカーで多忙な子どもたち。小学生年代でフットサルに取り組む価値とは何かを考える
2016年09月02日
コラム夏休みに限ったことではない、サッカーとフットサルを両立する難しさ
このように指導者からは、選手のコンディションを把握しながら大会に臨んでいる様子が伺えた。一方で、そんな「子どもたちの夏休みはサッカーで忙しい」という話を多くの指導者から聞いたことで、ふと浮かんだのが「それではフットサルに取り組む時間はあったのだろうか?」という疑問だった。
しかし、サッカークラブがサッカーとフットサルの両立に苦戦するのは、なにも夏休みの期間に限ったことではないとバディ.FC(福岡県代表)の鶴丸聡一郎監督は指摘する。
「特に最近は、全日本少年サッカー大会に出場するためにリーグ戦(FAリーグ)の参加が義務化されたことで縛られてしまうところがあるからです。(FAリーグの)スケジュールをひとつ決めるにしても、フットサルがあるから日程を変えなければいけないと言うと、フットサルが悪者扱いされるというか、本当は無いはずの『サッカーとフットサルの垣根や温度差』を感じることがあります。
例えば対戦するチームについても、狭い地域のリーグ戦ばかりになってしまうと、いつも同じ相手になってしまい代わり映えがしません。もちろん(FAリーグの)意図は理解していますが、子どもたちは、いろいろなチームや選手と試合をすることによって発想力が得られたり磨かれたりする部分があると僕は思っているので、対外試合の計画を別に立てることになります。
すると、さらにサッカーの試合数が増えてしまい、フットサルの日程と重なってしまうこともあるわけです。そうなるとサッカーチームによっては、サッカーを優先に考えますから『フットサルはやめてしまおう』となるわけです。だから、机上で考えたところ(サッカー協会)と現場の目線(指導者)、子どものスケジュールの3つがもっと融合されないといけないと感じます」
サッカーとの活動時間の競合を考慮すれば、バーモントカップの都道府県大会やフットサルリーグの試合は、開始時間を夕方や夜にしたり、できるだけ短い期間で試合を消化させるために1日の試合数を増やしたりして対応しなければならなくなるが、子どもたちのコンディションを考えると問題視する声もあがっている。
またフットサル専門のチームには別の問題もある。所属するサッカーチームの活動があればサッカーが優先されてしまうということだ。たとえバーモントカップの全国大会に出場したとしても、予選で活躍した主力選手が全国大会で欠場するというケースもあるようだ。
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