「毎試合変える」。充実した戦力を持つU-16日本代表、守備の要・瀬古歩夢選手に懸かる期待
2016年09月19日
サッカーエンタメ最前線要注意のキルギス9番。DF瀬古に懸かる期待
中村以外のアタッカー陣が大幅に入れ替わるだけに、誰が点を取るかというのは1つの大きなテーマ。上月は「相手は前線から激しいプレスで来る。まずはつられないことが大事。そこでしっかりつないで前に運んだら、自分たちの得意な攻撃が機能して、点が取れると思う。しっかり守って、攻守の切り替が大事になる」と語っていたが、やはりいい守備から効果的な攻めにつなげていくことが重要だ。
初戦でオーストラリアから金星を挙げたでキルギスには、迫力ある1トップ・モモシェフがいる。日本としては、相手の攻めの起点になる9番を確実に封じなければならない。そのためにも守備陣が意思統一を図り、組織的かつ連動した守りを見せる必要がある。そういう意味でも、守備陣の統率役・瀬古が担う役割は重要だ。
「キルギスはタテに速いイメージがすごくある。スピードを止め、ハイボールで負けないことはみんなで言い合っています。9番もセンターバック陣がチャレンジ&カバーをしっかりできれば止められる。僕がリーダーシップを取ってやっていきたい」と責任感のある発言を口にした。
182cmの長身と鋭い読みを武器とする瀬古は、C大阪指導スタッフが「クラブとして初めて海外に送り出せるだけの器を持ったDF」と公言するほどの非凡な潜在能力を誇る大器。森山監督も監物、あるいは小林とのコンビを「2011年U-17W杯(メキシコ)に出た植田(直通=鹿島)・岩波(拓也=神戸)コンビを超える可能性がある」と期待を寄せている。
本人も「世界最高峰のセンターバックを目指している。目標にしているのはセルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)。将来的にはA代表の最終ラインも担いたい」と明確なビジョンを口にしていた。
キルギス戦で並ぶであろう菅原・瀬古・監物・小林という4枚は全員180cm以上の長身。相手のハイボールやロングボールに競り勝てるだけの高さを備え、攻撃時も空中戦で優位性を発揮できる。
こうしたストロングポイントを彼らが活かすことができれば、日本は危なげなく2連勝できるだろう。侮れない難敵キルギスを相手に、守備陣のけん引役として瀬古に懸かる期待は大きい。
【U-16日本代表の守備の要・瀬古歩夢選手(セレッソ大阪)】
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