豪州、韓国を経て3年ぶりJ復帰。高萩洋次郎選手が15歳で決断した「越境」という選択
2017年01月25日
コラム2015年1月にサンフレッチェ広島からオーストラリアのウエスタンシドニー・ワンダラーズに移籍し、その半年後には韓国のFCソウルに加入、Kリーグ優勝に貢献するなど日本人サッカー選手として異色の経歴を持つ高萩洋次郎選手。その高萩選手は、今日25日にFC東京加入が発表され、3年ぶりとなるJリーグ復帰を果たした。高萩選手といえば、以前在籍していたサンフレッチェ広島の育成組織出身イメージが強いが、実は福島県いわき市出身の選手。彼は15歳にして福島県いわき市立植田中学校から広島ユースに進むことを決断した「越境入学組」の一人なのである。故郷から1,000km先にある見知らぬ街へ中学3年生の彼を駆り立てたものはいったい何だったのだろうか?改めて、高萩選手の言葉からサッカー選手の「越境」を考える。
文●寺下友徳 写真●Getty Images
※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.10秋号』より転載
※この記事は2013年7月24日に掲載した記事を再編集したものです
本当にやっていけるのか悩んだ時期もあった
2001年春、植田中学時代からU-15日本代表候補に選ばれるなど東北を代表するMFとしてその名を知られていた高萩少年。そんな彼にも「中学3年の選択」が否応なしに迫っていた。
――まず、福島県から「越境」をしようというきっかけは?
僕は中学時代にJヴィレッジのサッカースクール(福島県双葉郡楢葉町)に通っていて、そのときのコーチだった高田豊治さん(元・サンフレッチェ広島事業本部副本部長兼運営部長)に進路について相談して、広島ユースを薦められたのがきっかけですね。
――広島ユースから誘いを受けるまでは進路はどうしようと考えていたのですか?
福島県内の高校から何校か誘いを受けていたので、その中から選ぼうとは思っていました。ただ、サッカーのレベルが地元の高校と広島ユースとでは歴然とした差があったことで、僕の中に選択肢が増えました。
例えば広島ユースなら「全国に出てどこまで行けるか」というのに対して、地元の高校では「福島県内でどこまで行けるか」という感じでしたし、自分をレベルアップさせたい思いもあったので、広島ユースに進むことを考え始めました。
ただ、遠いところに行くということでそこはすごく迷って、友達もいない心配もあったし、「(広島ユースに進むのを)止めようかな」という時期もありましたし……。中学3年生になって進路を考え始めて、最終的に進路を決めたのは広島ユースの練習に参加した後の秋頃でした。
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