チーム全体の目標設定を“個”の育成にどう生かす?

2017年01月25日

メンタル/教育

子どもたちが目標を達成していくための関わり方

 たとえば、シュート練習などでよく目にするのが、「ゴールを決めた子から休憩!」というルールです。毎回同じ子どもが残ってしまうだけでなく、そんな子に対して、「どこ見て蹴ってるんだ」や「何回ミスすれば気が済むんだ!」とプレッシャーを与える言葉がけをしていませんか。これを繰り返したところで、失敗の理由がわからず、解決策もないまま次のチャレンジに向かうことになります。

 そもそも失敗には2種類あります。モチベーションの上がる失敗と下がる失敗です。たとえ失敗をしたとしても、その理由と改善点が明確な場合、「次はここを改善すれば絶対にうまくいくはず!」という期待感が湧き、失敗したにもかかわらず、むしろモチベーションは高まります。やはり子どもたちが目標を達成していくための関わり方が指導者にとって重要です。理由もわからないままただただ失敗を重ねていると、モチベーションは下がる一方なのです。

 いい指導者は、成長させるための「方法論」に加えて、子どもたちに「安心感」を与える術を持っています。いくら正しい方法論や技術論を子どもたちに伝えたとしても、1回で成功するわけではありません。

「工夫をしながら、何度でも繰り返しチャレンジしていいよ」という安心感が不可欠なのです。失敗のたびに「批判・文句・叱責」を恐れていては、チャレンジしなくなってしまい、成長スピードが遅くなります。かといって、安心感だけがあっても、正しい方法論を示すことができなければ、子どもの成長は見込めません。

 子どもたちが目標設定をするうえでは、コーチの関わりが重要です。つまり指導者の環境づくりが、子どもたちの成長に大きく関わってきます。そこで気をつけたいのが、コーチの目標や願いが優先されていないかということです。

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