子どもの怪我に適切な処置を覚えよう! “RICE”処置のススメ
2017年01月30日
コラム応急処置には2つのアイテムが必須
例えば、骨折した場合、RICEでどの要素を優先するのかを迷うときもあるでしょう。動かすと痛いからその状態で冷やすこと、圧迫すること、挙上することを考えます。当然、明らかに腫れがひどい状態なら冷却を優先するでしょうが、動かすと痛みがあるので固定するように圧迫した方がベターです。
患部が詳しく特定できなくでもバンテージなどで圧迫しながら覆ってしまえば、折れたところが揺れなくなるので楽にはなるはずです。そこで巻いてしまったら骨折に影響するということはありません。医療機関に駆けつけたら必ず整復の作業をやりますから。
くり返しになりますが、RICEは全部を合わせてやるから応急処置として意味をなすわけです。現場でよく見かけるのは、袋に氷を入れて冷却しているところです。でも、穴があいていて何度も氷を詰めたり、ちゃんと患部に当てられていなかったり、結局、氷水のバケツに座って足を入れていたりと、せっかくの応急処置が無駄になっていることが多分に起こっています。もし道具を持っていたら、これらのシーンで自分が施した処置が効果的に力を発揮すると思いませんか?
だから、私はアイスバッグとバンテージの購入を薦めています。この2つのセットがあるだけでさまざまなシーンで不便に感じていた状況が改善できます。適切に患部が冷やせて、簡単に圧迫ができて固定できます。氷はコンビニで気軽に買えますし、スポーツバックを使えば、挙上のための高さを作ることはできます。
ただ、氷を包むものや巻くものは代用品がありません。それに突発的な外傷だけでなく、育成年代の場合は成長痛を考えても炎症を抑える手段として活躍することはいろいろあります。
持っていることで損はないものですからスポーツをやっている子どもがいる家庭には、アイスバックとバンテージはあった方がとても役に立ちます。大事なことはセルフケアを適切にする行うこと。ぜひ、ご家庭でも一度ケガについてのことを話してみてください。
もう一度確認! RICEの意味と必須アイテム
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