元日本代表三浦淳寛氏が語る日本サッカー強化論「得点の確率を上げるために日本はフリーキック大国に」
2017年02月10日
インタビュールーティーンも大切だが…
――素人からしてもカーブと無回転、カーブとドロップは見分けがつくのですが、無回転とドロップをどう蹴りわけているのかが想像できません。
ドロップは壁の頭を越して落とすイメージです。蹴り方としては、下から上にこすりあげる感じです。正直、スピードはあまり出ません。でも、壁を超えてボールが急に落ちたらGKも「オッ!」と慌ててしまいます。一方で、カーブは曲がるまでに時間がかかりますが、コントロールができるのでイメージどおりに蹴ることができます。無回転はボールを押し出す感じで蹴っています。
――助走はどのようにつけられるのでしょうか。
大まかな感覚としてはそれぞれのキックによってありますが、球種の蹴りわけと同様に、その時の状況に応じて助走をつけています。ルーティーンはとても大切なことだと思います。でも、その日によって体調が微妙に違うわけです。だから、個人的には自分のフィーリングを大事にすることも必要かなと感じています。
――フィーリングの部分はその日の天候も含まれるものですか?
もちろんです。(中村)俊輔とよく話をするのですが、すごく細いところまで入り込んだ内容になるんです。芝の長さ、グラウンドの硬さが会場によって全く違いますから。グラウンドの土が少し緩いのに、ドンと踏み込んだら1㎝深く沈み、足がボールに接地するところが1㎝ずれるわけです。調子がいいときは踏み込んだ瞬間に、それを調整できるんです。
――そこまで細部に至り、自分の中にキックの感覚を落とし込まれているんですね。
ええ、やればやるほど。こういうことは、どんなスポーツでも同じです。野球では、王(貞治)さんが畳の上でバットを振っていたとか、いろんな話があると思います。いま日本代表戦では、4年ほどFKが入っていません。もっと練習すれば決まるはずなんです。
( 『三浦淳寛氏のFK論』、続きは来週アップ予定です!)
三浦淳寛氏 × 浅井教授 × モルテン
共同開発フリーキック練習ボール
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三浦淳寛氏監修のもと、スポーツ科学・技術の専門家である浅井教授(筑波大)、競技用ボールの製造・販売を行うモルテンが集結し、共同開発した『ATSUフリーキック練習ボール』は、ジュニア年代から練習に使用されています。
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