“和食”はサッカー選手にとって最高の食事? 元名古屋グランパス監督・ストイコビッチ氏「もし日本に来ることなく欧州でサッカーを続けていたら…」

2017年02月24日

コラム

和食はサッカー選手にとって最高の食事?

 引退は36歳。29歳で日本に来て、日本食を知り、日本食はヘルシーで、サッカー選手にとってとてもいい食事であると知った。そして、日ごろから日本食を食べることで、20代のコンディションを維持することができた。だから、36歳という年齢までサッカーができた。日本食はサッカー選手にとって最高の食事だと。

 監督に和食のすばらしさを絶賛してもらえて、なんだか日本人である自分が褒められたことのようにうれしかった私でした。

 そして、監督の言葉は、私自身も和食のよさを再認識するきっかけになったのです。もともと私は、栄養士として、和食がベストという思いがあったわけではありませんでした。グランパスに来て、ストイコビッチ監督はじめ、何年も現場で選手たちの食事を見てきたなかで、サッカー選手にとって、理想的な体を維持するのには、和食が一番いいということを実感してきました。

 90分走りまわるサッカー選手のスタミナ。ぎりぎりまで削ぎ落とす体脂肪。サッカー選手の体を維持するために必要なのは、特別な料理でも、ビタミン剤でもありません。ごくごく普通の和食のメニュー、日本食が一番、優れていたのです。

 和食はサッカー選手にとって最高の食事である――今では確信に変わっています。栄養士の私ですが、和食のすばらしさはグランパス食堂で学んできたこと。すべて、選手たちに教えてもらいました。

※この記事は『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂(2012年8月発売)』より一部再編集し掲載したものです。

<関連リンク>
『プロクラブを支える“食”ストーリー 名古屋グランパス 勝利の食堂』


プロフィール

監修:
森 裕子
岐阜県多治見市出身、在住。旧姓、間宮。名古屋女子大学家政学部管理 栄養士専攻卒業後、管理栄養士を取得。現在、名古屋グランパスの栄養 アドバイザーとして食育講演を中心に活動中。著書・監修本に『名古屋グランパス 勝利の食堂』、『ジュニアサッカーお弁当バイブル』、『身長をぐんぐん伸ばすための本』(株式会社カンゼン)の他、『勝てる子どもの げんきごはん』(主婦の友社)などがある。


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