サッカー後進国にも根付くリーグ戦文化とチーム間の移籍。カナダで再チャレンジしたサッカー少年の奮闘記

2017年06月06日

コラム

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カナダで行われる健全な競争

 カナダのセレクションは、毎年3月頃に行われます。前シーズンのチーム事情を配慮した上で、チームに必要なタレントを揃えるために行われているため、カナダではセレクションは毎年行われるというのが基本的な考え方です。

 例えば、ディフェンダーの選手がチームに足りないと感じていればセレクションで補強します。もちろんセンスがあふれる子どもの多くは、チーム事情に関係なく選ばれることもあります。

 息子が参加したセレクションでは、すでにそのチームに在籍していたメンバー含めて50名ほどで一斉に行われました。そして、この中から新たに2名が選ばれ、息子もチームに入ることができました。

 そして、現在はメトロリーグを経て、BCプレミアリーグでプレーしています。

 通常、BCプレミアリーグチームへ入るには、コーチからの推薦状があり、練習参加から始まります。息子の場合、ホワイトキャップス主催によるサマーキャンプで、そこのコーチから推薦されてチーム入りのきっかけを作ってもらいました。

 練習でのプレーが認められ、練習試合に参加。さらに良いプレーをすれば、チームに入れます。だから、プレミアリーグレベルのチームの練習には、常に2、3人の新しい子どもたちが来ていて、虎視眈々とチーム入りを狙って来ます。

 息子がプロになるには、まだまだ山があり、いったいどの方向から歩めばいいのか。本人にとって、どのような方向が良いのだろう、と考えます。高校年代でメジャークラブの育成組織に入ることが近道なのか。将来への様々な選択幅を残すために、サッカー強豪大学に行くべきなのか。僕にはわかりませんが、これからも息子の希望が叶えられるように、陰ながらサポートしていきたいと考えています。

 日本で一度消えかかった夢でしたが、結局のところカナダに戻って再び夢を追える立場となりました。今、こうしたことを考えられるだけでも幸せに思います。

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<プロフィール>
飯田 房貴
(いいだ ふさき)
1968年東京生まれ。カナダ・ウィスラーに在住。元プロ・スノーボーダーでかつてはスノーボード雑誌で写真撮影、執筆。現在は、スノーボード・サイトを運営。スノーボード用品の代理店業務を行う傍ら、冬はスノボのイントラ、夏は寿司シェフの仕事もして、息子を支えるサッカー父ちゃん。筆者の日々のカナダ活動はブログで紹介。


 

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