「同年代の選手たちにこそ観てほしい」ジュニアサッカーワールドチャレンジ、日本で開催される意義
2017年06月16日
コラム6月13日『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2017』の開催が発表された。2017年大会には、第1回大会から参加しているバルセロナ(スペイン)に加え、アーセナル(イングランド)、ダニーデンテクニカル(ニュージーランド)、広州富力足球倶楽部(中国)の参加も決まり、さらには北米での予選も開催されることが明らかになった。毎年拡大を続けている同大会だが、仕掛け人はどのような思いを持って大会を続けているのだろうか。大会を主催する『株式会社 Amazing Sprts Lab Japan』の浜田満氏とメディアパートナーとして2014年から『ジュニアサッカーワールドチャレンジ』を放送している『スカパー!』の外池大亮氏に話を伺った。
取材・文●高橋大地/ジュニサカ編集部 写真●ジュニサカ編集部
バルセロナやアーセナルと真剣勝負ができる夢の舞台
4種年代のサッカーにおいて恒例となりつつある『ジュニアサッカーワールドチャレンジ』は、今年で5回目の開催を迎える。
2013年に行われた第1回大会では、当時バルセロナの育成組織(通称:カンテラ)の一員だった久保建英選手(FC東京U-18)が来日し、大きな話題を呼んだ。
さらに前回大会では、決勝戦で惜敗し、泣き崩れた大宮アルディージャの選手たちに寄り添った勝者・バルセロナの選手たちの姿がスカパー!で放映され、SNSを中心に拡散。その映像がスポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれる『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード2017』において『スポーツの最高の瞬間賞(Best Sporting Moment of the Year 2016)』を受賞するなど世界的にも関心事となった。
大会を主催する株式会社アメージングスポーツラボの代表取締役・浜田満氏は「ジュニアサッカーワールドチャレンジは従来の大会とは違い、いろいろな形で大会に参加することができます。そういったことから、参加してくれた人たちからは“夢がある”と言われます。1年目はみんなが久保くんを観に来ていましたし、2年目もバルサを見に来たという人が多かった気がします。ただ、今では『大会そのものを観に来た』と言ってくれる人たちがいます」と手応えを語る。
「いろいろな形」というのは、個人参加型の『街クラブセレクション』や『街クラブ予選』がそれにあたる。
前回大会から実施されている『街クラブセレクション』は、『Jリーグに所属するクラブの4種登録選手として登録されていない』子どもたちを各地で行われるセレクションで選出し、『街クラブ選抜チーム』として大会に出場する個人参加型のプログラムだ。
前回までは『FCバルセロナ・欧州強豪クラブ(今年はアーセナルFC)とエキシビジョンマッチで対戦する』2チームのみの参加だったが、今年からは『街クラブ選抜チームとして、本大会をグループリーグから戦う』1チームが追加され計3チームの参加となった。
一方、今年から実施される『街クラブ予選』は、北海道・東北、関東、北信越・東海、関西、中国・九州の5か所で行われる予選を勝ち抜いた5チームが本大会への切符を勝ち取ることができる。すでに中国・九州予選、関東予選、東海・北信越予選が終了し、広島県の福山ローザス・セレソン、東京都のバディサッカークラブ、富山県のスクエア富山が本戦出場を決めた。
『街クラブ予選』を新たに実施する経緯について浜田氏はこう語る。「一つは関わる人の数を増やしたい。結局、人は自分事にならないとアンテナが立たないんです。例えば予選で負けたとしても、『自分たちに勝ったチームはどのレベルまでやれるのだろう』と観る人たちが出てきます。こうして自分のことのように大会を考えてくれる人たちの母数を増やすことが狙いです」
【前回大会の決勝戦後、バルセロナの選手たちが見せた振る舞い】
カテゴリ別新着記事
ニュース
-
【第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会】出場チーム決定!2025.06.18
-
なでしこジャパン(日本女子代表)、国際親善試合(vsスペイン女子代表)と「E-1サッカー選手権」に臨むメンバー発表!2025.06.18
-
「エリート女子GKキャンプU-15」参加メンバー発表!2025.06.17
-
「東北トレセン女子U-13」が開催!2025.06.10
フットボール最新ニュース
-
近江高校の躍進を支えた7つの班。「こんなに細かく仕事がある」部員も驚くその内容2024.05.21
-
「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか?2024.05.21
-
【遠藤航・分析コラム】リバプールは何が変わったか。遠藤を輝かせる得意の形2024.05.21
-
リバプールがプレミア制覇に一歩リード?「タイトル争いは間違いなく波乱万丈」2024.05.21
-
前回王者マンC、絶対的司令塔の今季CL初出場・初ゴールで勝利。レアルも先勝2024.05.21
大会情報
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 大阪大会】大会結果2025.03.07
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】フォトギャラリー2025.03.03
-
【卒業記念サッカー大会第18回MUFGカップ 東京大会】F.Cボノスが逆転勝利で優勝を果たす!<決勝レポート>2025.03.01
-
【卒業記念サッカー大会 第18回MUFGカップ 愛知大会】大会結果2025.02.25
お知らせ
人気記事ランキング
- かつて“怪物”と呼ばれた少年。耳を傾けたい先人の言葉
- 低学年と高学年の食事量の違いは?/小学校5・6年生向けの夕食レシピ例
- 東北トレセンU-13が開催!
- パスやシュートばかりでドリブルしない子ども
- 【第37回全日本少年サッカー大会】決勝大会ジュニサカ取材日記⑥「いよいよ頂上決戦! 技巧の名古屋か、得点力の鹿島か」
- 【第38回全日本少年サッカー大会】石川県大会 決勝フォトレポート&大会結果「豊富な攻撃の形を見せた美川FCジュニアAが、初の石川県代表の座に輝く!!」
- 2016ナショナルトレセン女子U-14(東日本/西日本)の参加メンバー発表
- 疲労が抜けないのは「炭水化物不足」が原因!? 知っておきたい運動前後で違う“炭水化物の正しいとり方”
- 食中毒や栄養面は要注意! 暑い日の”サッカーお弁当”の作り方「3つ」のポイント
- 2vs2+2vs2+2(サーバー)/攻撃の技術・判断を養う【トレーニングを計画する】