「サッカーを嫌いにならないでほしかった」。ふたりの“サッカー少年”を子に持つ元日本代表・福西崇史が語る子育ての話

2017年08月15日

インタビュー

福西崇史01

子どもにも子どもなりの考えがある

――福西さんの次男が小学6年生だったときには、僕も取材などでプレーを見る機会があったのですが、現在の状況はいかがですか。

 次男は、幼稚園あたりからサッカーをはじめて、現在は上のレベルを目指してJクラブのアカデミーでプレーしています。

 試合も見に行けるときは行っています。ただ、外から何も言わずに見ていますね。ただ、帰ってからは言います。それは、彼が高いレベルを目指しているからです。楽しくやりたい、と言っていたときは何も言いませんでした。ただ、上を目指しているのであれば、俺は言うよと。あくまで、サポート的な目線ですが。

――より高いレベルを目指すサッカー少年を持つ親御さんはどういったサポートをすれば良いのでしょうか。

 むずかしいけど、これも気長にサポートすることですね。ある程度の道づくりであるとか、環境づくりが子どもにとってありがたいのではないでしょうか。自然とサッカーをつづけられるような環境づくりが。そして、本人には結果を求めてほしいですね。プロを目指しているのであれば結果は求められるわけですから。そのために本人が何をすれば良いかを判断しなければなりません。

 ただ、子どもである以上はまだプロではありません。それぞれの伸びしろがあるわけですから、今やるべきことをやる。それが大切です。

福西崇史06

――福西さんは、現在NHK解説者としてご活躍されていますが、お子さんたちとサッカーをご覧になることはありますか?

 仕事で一緒に見られないことは多いですが、CL(欧州チャンピオンズリーグ)とかは見ますよ。「みんなで一緒にみよう!」というよりは、自然にテレビの前に集まる感じです。朝早く起きてライブで見るときもあれば、僕が録画で見るときに、子どもたちだけで起きてみていたりすることもありますね。

――一緒に試合をみているときに話したりはするのですか?

 しますよ。生解説のように、「今のプレーはこうしたんだなぁ」とか。彼らの知識には蓄積されているんじゃないでしょうか。それを見て、聞いて、学んだことをどう生かすかは、彼ら次第ですね。次男は小柄なんですが、小柄ながらもどういったプレーをするかというのは本人が見つけなければいけません。あとは、レベルの高いプレーに対して漠然と質問を投げかけたりします。

――子どもたちには、問いかけることが多いですか?

 多いですね。そこは育成も子育ても一緒ですが、最終的にどういったプレーをするのかを判断するのは、子どもたち自身ですから。子どもたちには多くの可能性があり、自らの考えがあります。プレーの仕方や考え方を自分自身で考えられるようになってほしい。僕は子どもたちには、いろいろな方法があることを知ってほしいんです。

――Jリーガー、日本代表、解説者。こういった経験が子育てには生きましたか?

 僕は、FWでプロになってすぐにボランチに転向しました。ボランチが主戦場になってからは考え方もかわりました。その考え方は、サッカー選手を引退して社会に出てからも感じていることです。また、キーパー以外全ポジションで試合に出場しました。

 そういった様々な経験が、自分のボランチとしてのプレーの幅につながりましたし、社会に出てからも生きています。だからこそ、子どもたちにはいろいろな経験をしてほしいと思っています。

<関連リンク>
福西崇史が選定!J1前半戦MVPは?<F.Chanアウォーズ>
福西崇史が語る日本代表。中田英に俊輔で「N-BOX」…歴代ベストイレブンも選定!


 

>>ジュニサカ公式facebookはこちら
>>ジュニサカ公式Twitterはこちら
>>ジュニサカ公式Instagramはこちら
>>ジュニサカオンラインショップはこちら

 

カテゴリ別新着記事

お知らせ



school_01 都道府県別サッカースクール一覧
体験入学でスクールを選ぼう!

おすすめ記事


Twitter Facebook

チームリンク