大人が子どもの失敗を恐れすぎていませんか? メンタルコーチが語る「メンタルを鍛える」ことよりも大切なこと
2017年09月05日
メンタル/教育気持ちを切り替える方法
――その感情論もメンタルではサポートできるということですか?
飯山 すべて完璧にサポートできているなら、もっと日本がよくなるはずなのですが……(笑)。ただ、私たちが「クリアリング」と呼んでいる気持ちを切り替える方法があります。人には誰でもカッとなることはあると思います。ただそれをすぐに切り替えられるかどうかが重要になってきます。
クリアリングの方法としては、いくつかのパターンがあるのですが、自分の中で何か冷静になれるような言葉や動作をつくっていきます。それをつくって終わりでなく、つくりたい感情と結びつけていきます。詳しく説明すると相当の時間を要しますのでここでは割愛させていただきます(笑)。
たとえば、メジャーリーガーの田中将大選手たち駒大苫小牧高校が甲子園で優勝したときにナンバーワンをあらわす人差し指を天にかざすポージングをしていました。あれは、普段から自分たちの気持ちをつくるためにやり続けてきたことなのですが、普通の人があのポーズをやってもすぐに気持ちは変わりません。あのポージングには意味があり、そのことを理解した上でをやり続けてきたからこそ、気持ちを切り替えて戦えることができたのです。
実は、私たちの脳は、自分の心の中で思っていることよりも、言葉にしたり、態度に出している方を信用するという法則があるのです。この法則を利用しているわけです。つまり気持ちがどうであれ、言っていることや態度に出していることを信用してしまうのです。だから、たとえ困っている状態でも「大丈夫だ、オッケー」って言っていれば気持ちが変わることもあります。こういったポージングもチームでできる部分が子どもたち自身で話し合って考えさせて決めるのもいいのかもしれません
0−8から9回裏に9点とって歴史的大逆転で甲子園出場を決めた星稜高校野球部は、 “必笑”というスローガンをつくりました。当時の選手たちは自分たちで歴史を変えよう、もっと楽しい野球をやろうということで、最終的にチームでそのスローガンを貫くことを決めました。
甲子園出場まであと一勝と迫った決勝戦で、八回が終わった時点で、0−8と負けていました。それでも星稜ナインは笑顔になることで、気持ちを整えて戦い抜いたのです。その結果、相手にとっては「あいつら負けているのになんで笑顔なんだ」と動揺も誘うことができ、9回の劇的な逆転サヨナラ勝利につながったのです。
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